ポケモンGO、辞めました。
それほどハマらなかったなあ。
コレクション性があるので、コレクターな私は面白いと思って始めたのと、万歩計替わりになるので、少し運動しなければならないと思っていた矢先にサービス開始というタイミングの良さで始めたのですが。
艦これとは違って、どっぷりハマるようなものではありませんでした。
辞めた理由は幾つかありますが、その最たるものは電池消費量でした。
とにかく電池を食う。
30分くらい歩きながらプレイすると、電池が半分くらいになってしまいます。いざという時にスマホが使えないのは困るので、予備の外付けバッテリーを使っていたのですが、これが何というか酷い製品で(au純正でしたが)、2ヶ月も経たないうちにコネクターが文字通り潰れてしまって、使い物にならなくなってしまいました。
今は、妻に貰った小型の予備バッテリーを使っていますが、やはり電池が一日持たないのは不安です。そのために新しい電池を買うのも業腹なので、辞めることにした次第。
遊びながら歩けるというのはメリットと思っていましたが、実際にウォーキングなどを始めてみると、ポケモンGOに限らず、ゲームは邪魔にしかなりません。レアなポケモンが出てきたら立ち止まるし、結局だらだら歩いているのでは、さほど運動にもなりません。
割と使いやすい万歩計アプリを入手して、これを使いだすと、ポケモンGOをやらなくても歩くようになりました。それも大きいですね。会社のまわりなども歩いているのですが、ポケモンGOをやりながらだと危ないし、むしろそんなものを見ないほうが歩いていて楽しいという発見もありました。
ゲームそのものに対する不満もあります。
起動が遅い、通信エラーが多発など、アップデートのたびに酷くなっているような気がします。
前回のアップデートで、近くにポケモンがいるのを教えてくれる?ようになったのですが、無音プレイですと、余計な振動がおこるだけで、ポケモンは出てこないし、意味が分かりませんでした。
どこらへんにいるとか、そこまで通知出来ればまだ違ったのですけれど。
結局のところ、開発者がハードプレイヤーではないのだろうな、と思える節が多々あります。niceやexcellentのスローイングをしても、ポケモンに逃げられてしまうのは間尺に合いません。
捕まえる方法もボールを投げるしかなく、対戦して相手を倒して獲得する、みたいな本来の流れが無いので、面白くありません。
もちろん、それらを含めて楽しんでいる人たちも多いと思うので、必要以上に否定はしません。私には合わなかったなあ、というだけの話です。
まー、IDを消去したわけではないので、またインストールすれば始められるのですが、とりあえずはアプリ削除しちゃいました。
レベルは25まで行きましたが、周囲でやっている知人友人の中でも一番低いと思います。そのあたり、ハマりきっていない証拠でしたね。ブログのカテゴリも作ったけれど、結局更新していたのは最初の2回だけでした。残念!
インターステラー
***
長尺3時間近くに及ぶ映画で、しかも途中休憩なしという事なので、事前にトイレを済ませておきましたが、あっという間の3時間でした。
内容については全く事前情報なしで見たので、最初の1時間は頭の中に?マークが出まくり。だって全然SF映画ぽくないんだもの。
砂嵐の立ち込める家に住んでいる家族。人類は度重なる自然破壊で、地球を砂漠化してしまっています。無人飛行機が飛んできて追いかけるシーンが多少SFっぽいけれど、その後はラップ現象みたいに本棚から本が落ちてきたりするし(これが後に伏線になっているんですが)、SFっていうよりホラーとか、近未来のアドベンチャーものとか、そういう感じがしました。
砂漠化された地球の描写は、1930年代のアメリカ中部で起こったダストボウル現象を彷彿とさせます。だから、より一層その手の自然破壊警鐘映画みたいな感じで話が進んでいきます。
1時間ほどして、漸く宇宙船などが出てきて、急にSF映画っぽくなりました。そこからは急展開。ある意味、前半・後半で別の2つの映画を見ているようで、その意味では3時間という時間を感じさせない映画ではありました。
しかし、この映画の最大の欠点は、この映画が物凄いハードSFである、という事に尽きると思います。
ウラシマ効果、ブラックホール、重力の異次元移動、時空ワームホール、特異点、5次元などに関する説明的な表現が全くありません。だから、そういう知識に欠ける一般市民は、この映画を見て「何て素敵な親子なんだろう」とか「時空を超えた親子の愛」とか、トンチンカンな感想しか抱けないのです。
ああ、そこが勿体ない。
素人目に見た時、一番ガックリ来るのが最後のほうで、5次元世界に入ってしまった主人公が、自分の家の棚の後に出現して、その先に居る娘に自分の事を教えようとして本を押し出していく(それが、映画の冒頭で出てきた本のラップ現象につながる)んですが、こんなの単なるご都合主義としか思えないわけです。
何で、土星の近くまで来ているのに、そこのブラックホールに吸い込まれたら、いきなり5次元(4次元ですらない。5って何だ)の世界になっちゃって、都合よく自分の家の本棚の後に行くことが出来てしまって、時間と空間を飛び越えて娘と接触しようとする事なんか出来るのか、不思議でなりません。こんな都合の良い話は無いわけです。
それをある程度合理的に説明するのには、5次元の概念を理解することが必要になるんですが、所詮3次元でしかない我々には5次元どころか4次元の認識すら不可能なのであって、それをSFや数学的素養のない人に説明するのはとても難しそうに思います。
ただ、この映画の中だけに限って言うならば、4次元を時間、5次元を平行世界というようなイメージで認識すれば多少は分りやすくなるでしょうか。
つまり主人公が最後に嵌りこむ5次元世界は、時間を層で認識でき、そこに平面の平行世界(任意の場所に瞬時に移動できる)があるというイメージを想像できるならば、あのヘンテコなエレベーターの穴みたいな空間の意味が多少理解できるでしょう。つまり自分の家の本棚の裏側における時間が、階層として縦につながっているのがあの空間で、その場所に入ることは主人公の意思で自由に行える世界、というのがインターステラーにおける5次元世界なわけです。従って、ご都合主義でも何でもないのですね。それが当たり前の世界なんですから。この5次元表現には、なるほどと思いました。だからこそ、そこには少し説明が欲しかったと思います。私もそれに気づいたのは映画を観終わったあとでした。だから見ている間は、せっかくのシーンが苦笑の連続。ああ、勿体ない。
この映画は一事が万事、そんな調子なので、完全に理解するには相当の科学知識(しかもSF的な)ものを必要とするに違いありません。私とて、そこまで精通しているわけではないので、おそらく大量の見落としがあるに違いないと思っています。そこが勿体ないんだよなあ。
ただ、ひとつだけ、そりゃないだろう?と思ったのは、主人公が娘に自分のデータを送るために使った手段が、時計の長針を振動させてモールス信号にするという方法で、幾らなんでもそれは無理だろうとか思っちゃいましたねえ。せめて光か音にしておけば、そこまで強引では無かったんじゃないかと思うんですが。
あまりにもそこが惜しいと思いましたが、ひょっとしたら、これにも合理的で科学的な回答が用意されているのかもしれませんね。
その他、造形では何といってもロボットのTARSとCASE。単なる長方体4個の組み合わせに過ぎないシンプルな構造のロボットですが、これが何だか物凄く味がありました。特に走るシーンがユーモラスでね。ロボットに新しい形は無いと思い込んでいたので、これは新鮮な感動がありましたねえ。
もうそろそろ、上映終了になってしまうと思います。いずれにしても3時間という長さを感じさせない凄い映画なのは確かですので、未見で興味のあるかたは是非。
秋山殿、戦車力説60分!!
というわけで、入手してしまいましたよ!「よくわかる!陸上自衛隊」DVD!!
ローソン、サンクスで限定販売っていう、中々難易度の高いアイテムでありますっ。
実はですね、ローソン、サンクスって、ウチの近所にないんですよぉ。仕事中に見かけるたびに寄ってみましたが、どこへ行っても陸自だけ売り切れというこのDVD。忸怩たる思いでヤフオクをポチッとしてしまいましたっ。送料入れて定価より千円ほど高くなっちゃいましたが、探す手間を考えたら安いものかもしれませんねっ。
ところで、このDVDですが、思った以上にすごい内容ですねっ!
陸自の前身、警察予備隊・保安隊に配備されたM24チャーフィー軽戦車から、M4シャーマン中戦車、M41ウォーカーブルドッグ軽戦車、そして国産の61式、74式、90式、10式と、自衛隊配属の全戦車について解説。珍しい映像もたっぷり入った作品に仕上がっていますっ。
中でも圧巻なのは、全編に渡って適切な解説を繰り広げる秋山殿のオーディオコメンタリー!!もちろん、この出張版オーディオコメンタリー目当てでこのDVDを買った人が殆どなんじゃないでしょうかっ。もちろん!私もそうでありますっ。
いやー、声の人は戦車のことなんか全然知らないんでしょうけどね、実に楽しそうに、嬉しそうに解説していますよ。この姿勢がいいんですね、秋山殿は!
オリジナルの解説にも味がありますが、聴くなら絶対秋山殿バージョンでしょう。そのうち、中野某所に持ち込みますので、みんなで鑑賞しましょうねっ!!
<以上、秋山優花里殿(cv.中上育実)の声に脳内変換してお読み下さい>
左綴じのマンガは読みにくい。
アニメ「ガールズ&パンツァー」で、秋山優花里の部屋の壁に貼ってあったポスターをご記憶のかたはいらっしゃるだろうか。碧眼の戦車兵の顔が大きく描かれているポスターだ。
そのオリジナルは、小林源文氏が月刊ホビージャパンに連載していた「黒騎士物語」というマンガである。1943年の東部戦線から始まり、ドイツ敗戦に至るまでのドイツ軍の一兵士と、その上司の中隊長を中心として描かれている戦争マンガだ。
このマンガが特殊なのは、ホビージャパンというプラモデル専門誌に掲載されていたために、本が左綴じであったことから、台詞が全て横書きで、当然ながら左開き(見開きにしたとき、左上から右下に向かって話が進行する)のスタイルになっていることだ。
連載当時、特に違和感もなく読み進んでいたのだが、ガルパンブームで久々に愛蔵版を引っ張り出してきて読んだところ、何とも読みにくいのに気が付いた。
年なのかねえ、左開きのマンガが実に読みづらい。どうしても、目が右上から追ってしまうんだなあ。年を取ると、こういう部分に追従できなくなってくるんだね。情けない。
読みにくい事は全く別にして、黒騎士物語は大変面白い作品なので、ガルパンの戦闘シーンが気に入った人は是非読むべし。
黒騎士物語【愛蔵版】
小林源文 小泉聴
写らないはずの5%の空〜NHKスペシャル「運命の一枚」ロバート・キャパ
昨日のNHKスペシャル、写真家の沢木耕太郎が、ロバート・キャパの「崩れ落ちる兵士」を分析し、その真実に迫ったドキュメンタリーが、実に面白かった。
*** 以下、ネタバレになりますので、未見のかたはご注意の程を。 ***
先日の日記にも貼った、キャパの名作「崩れ落ちる兵士」。これは、昔からやらせ疑惑があった。キャパ本人が、この写真に対して殆ど言及していないこと、ネガが現存していないと言われている事などから、その真偽に疑問視する声が多かったのだ。
今回、沢木氏は、最先端の技術を駆使して、この問題に取り組んでいる。その切り口と、理論的な展開には、殆ど異論を挟む余地はない。特に、全く別の写真の背景に写る男の姿から、この写真が撃たれた姿ではなく、転んだ姿ではないかと推理する部分の流れが素晴らしい。
結論から言ってしまうと、この写真を撮影したのはキャパ(フリードマン)ではなく、ゲルダ・タローであって、そのカメラはフリードマンのライカではなく、ゲルダのローライフレックスだというのだ。
撮影位置をしっかりと特定し、CGを使って人の流れを出来るだけ正確に再現し、このシーンの前後を撮影したと思われるフリードマンとゲルダの写真から、まず、フリードマンがライカを使い、ゲルダがローライフレックスを使っていた事を証明し、写真に写っている兵士の銃の状況から、この光景が戦闘時のものではなく、演習の時のものだと推理を行う部分までは、殆ど完璧な推理展開と言ってよい。
もう、ここまでで、この写真が死の瞬間を捉えたものではないという事は証明されたようなものである。だが、問題は、それが「やらせ」なのかどうなのか、という事だ。
前述の1枚の写真の背景に写る、白い服の男がバランスを崩している写真から、彼は撃たれたのではなく滑ったのだと推理を行う部分は、多少強引ではある。可能性は否定できないが、そこは少々強引な流れのようにも思えた。しかし、それは撃たれた瞬間を「やらせ」たのではなく、滑って転んでいるシーンが、偶然、撃たれたかのように見えただけの話である。
やらせ写真を撮ったのと、偶然そのように写っただけなのとでは、天と地の開きがある。「やらせではない」という事を証明できたのであるとするならば、この分析は物凄く価値のある話だと思う。
そして、最後に決定的とも言える、写真家らしい推理で幕を閉じる。
それは、キャパがライカで撮影したとすれば、フォーマットの違いによって、写らないはずの空が写っているという指摘であった。ローライフレックスであれば、フォーマットが大きいので、空は充分に入る。だが、ライカではわずか5%の範囲に過ぎないが、空を映しこむことが出来ないというのだ。
この説の説得力は素晴らしい。ただ、冷静に考えると、正確にキャパの立ち位置と、被写体の立ち位置を特定できないので、この5%という数字は幾らでも覆すことは可能である。
だが、そんな事はどうでも良い。ここまで論理的に推理を重ね、複数の事象から最終結論にたどり着く姿勢が重要なのだ。私は最終的にこの論説を支持するが、ネガが存在せず、証言者も全て鬼籍に入っている以上、これは永遠の謎としてこれからも語り継がれていくのだろう。
最後に、これを見た方々のツイートやブログを拝見したが、押しなべて撮影したのがゲルダ・タローであった事への衝撃を語っている。だが、それは間違いだと言いたい。「ロバート・キャパ」は、フリードマン・エンドレ・エルネーと、ゲルダ・タローの合作名義なのであり、ゲルダが撮影した写真は、紛れも無く「ロバート・キャパ」の写真なのである。
そこを間違えてはいけない。
そして、この写真が世に出て、絶大な評価を受けたとき、ゲルダ・タローは既に亡くなっていたという事実も忘れてはならない。フリードマンは、決して自己の名声の確保と出世のためにこの写真を使ったのではない。この写真を「撃たれた瞬間のもの」として雑誌社に送ったのは、フリードマンではなくゲルダではないかと、私は思うからだ。
フリードマンは一人となり、ロバート・キャパとして、その後も戦場で素晴らしい写真を撮り続ける。そこには亡くなったゲルダの意志を継ぎ、「崩れ落ちる兵士」以上の作品を残していこうという強い姿勢が感じられる。
写真というのはキャプションひとつでどうにでも解釈が変わってしまうものだ。しかし、従軍し、自らもノルマンディの海に飛び込み、敵陣の兵に背を向けて連合軍兵士の姿をとり続けたフリードマンの姿は、決してやらせではない。「崩れ落ちる兵士」の真実が判明されたとしても、フリードマン&ゲルダによる「ロバート・キャパ」の名声には些かの揺るぎもないのである。
本作は、文藝春秋に掲載された沢木氏のルポルタージュ「キャパの十字架」を題材にしたドキュメンタリーである。未読なので、単行本で発売されたら是非読んでみたいと思う。
なお、本作は再放送の予定があるという。見逃したかたは是非ご覧頂きたい。久々にNHKは良い仕事をした。
沢木 耕太郎
太陽と戦慄と祭典の日。
セッション集を含むスタジオ音源のCDが4枚、スタジオ・ライヴのCDが1枚、海賊盤と、サウンドボード・レコーディングによるライヴ音源のリストア版のCDが8枚、上記内容を1枚に収録したDVDオーディオ、それをさらに高音質で収めたブルーレイだそうですが、そんならDVDオーディオかブルーレイ1枚でいいんじゃないか?
実際に、DVDオーディオだけの安いバージョンも発売される模様。良い子はそれだけ買えばいいような気がするけど、DVDオーディオってデバイス的に大丈夫なのか?通常のDVDビデオデッキでも再生可能だそうだが、そのためにわざわざDVDオーディオデッキなんか買うような人は居ないと思うけど。その意味で、デバイス的にはブルーレイで聴いたほうが良いんだろうか。折角DVDとかブルーレイが付くんなら画像とか動画を添付すべきだと思うけどねえ。
というわけで、またもロバート・フリップ商法に騙されて買っちゃう人も少なくないと思うけど、おそらくセッション集を除く大半が既出音源だと思われるが、曲目等が未発表なので定かではない。まあ、今までのをバラで買うよりかは格安かな?
Lark's Tongues in Aspic
King Crimson
そういえば、レッド・ツェッペリンの2007年復活ライブの音源もCD化されるんだそうな。
祭典の日(奇跡のライヴ)デラックス・エディション(2CD+BD+ボーナスDVD)
レッド・ツェッペリン
こちらも2枚組CDにDVDとブルーレイのセット。ブルーレイは音源のみで、DVDにはボーナス映像が付くらしい。
組み合わせによって5種類のセットが発売されるとのこと。
さらにはアナログLPバージョン(3枚組)も出るんだとさ!!
ファンは全部買え!!
攻殻機動隊SAC
今更なのであるが、攻殻機動隊にハマっている。(どうでもいいけど、攻殻って変換しにくいよなあ。辞書登録するのも業腹なので、いちいち「こうげき」変換→「撃」を削除→「こうかく」変換→「甲」を削除という段取りで書いてるけど)
ちょっと面倒なので、ここでは攻殻機動隊=GIS(Ghost In the Shell)と略す。
んで、そのGISのテレビ版、STAND ALONE COMPLEX をDVDで借りて見始めたのだが、これが面白い。
GIS自体は、1996年ごろに発売されたトレーディングカードを集めていたので、その存在は知っていた。絵柄から、サイバーパンクSFであり、ブレードランナー的なモノなんだろうと思っていた。そういうのにちょっと食傷気味な時期だったこともあって、アニメを見ようとは思わなかった。つい最近になってアニメに目覚め(笑)、面白そうなアニメを探して見ているんだが、映画版のGISよりテレビ版のSACのほうが面白く感じられるのは、このテレビ版のほうがより刑事ドラマっぽく描いているからだろう。
昨今の、女子高生部活動系アニメに飽きてきたという事もある。本来、私は基本的にはその手のぬるい話よりハードボイルド系が好きなんであるが、なかなかそういう硬派なアニメは無いのだな。本作も、程ほどにハードボイルド系なのが良いんだが、主人公である草薙素子の衣装がイマイチだね。半ケツのハイレグはあまりにサービスしすぎだと思うんだけど、サイボーグだからその辺には無頓着なのか。
オスプレイみたいな垂直離着陸機が出てきたり、比較的センスのある自動車のデザインなど、メカものに見るべき点が多くて、その部分ではミリオタとしては充分に満足のいくものになっているんだが、だからこそ余計に、アニメファンに日和ったと言っても過言ではない、知性を持った多脚戦車「タチコマ」が、どうにも邪魔に感じられてしまう。特に、あれに可愛らしい声をアテるのはどうかと思うが、タチコマ人気ってのもあるらしいので一概に否定してはいけないのだろう。声をアテている玉川砂記子さんて、ソフィー・マルソーの声の人じゃないか!!
ストーリーはSF刑事ドラマという感じで、特に「笑い男」というサイバーテロリストを中心に物語が構成されている。主として脚本に色々と目新しい試みがなされているようで、この手のSFドラマにしては内容が陳腐化しておらず、2012年の現代でも充分に鑑賞に耐える出来になっているのが素晴らしい。
セカンドシリーズもあるようなので、当分、夜寝る前に見るアニメには困らなそうだ。
今週買ったマンガ
昨日の写真展には、模型関係の友人Nさんと、大洋関係の友人Sさんが見に来てくれました。ありがとうございました。ときのん常連の、うるさ方(笑)の皆さんを含めて、さながら異業種交流界のような楽しい飲み会になりました。少し飲みすぎたかな?(苦笑)
本日は残念ながら行けませんが、金曜日には行くつもりです。よろしくお願い致します。
さて、今日は今週買ったマンガの紹介。
月刊!スピリッツ 2012年 10/1号
先月、10年間という長期間連載を終了した、ゆうきまさみ氏の鉄腕バーディの後日譚が掲載されているという事で、早くも売り切れ続出状態らしいです。Amazonの古本なんか、既にプレミア価格が着いちゃっているようですねえ。
バーディの終了は、正直打ち切りだと思いました。あまりにも唐突な終わり方だったし、何とも中途半端。第一、バーディとつとむが分離しないで終わっていいのか?という感じ。
スピリッツ移籍後、ほとんど巻末掲載だったし、人気無かったのかなあ、ゆうきさんくらいの人の連載でも打ち切りになったりするんだなあ、という感想を抱いていたんですが、どうやらそういう事ではないらしい。
月スピは毎月買ってないので、他にはあんまり読むところが無いのですが、ミルだけは読んだ。
あさひなぐ 6 (ビッグ コミックス)
こざき 亜衣
このマンガ、どんどん面白くなっていきます。やっぱりスポ根系の話は面白いね。
単行本では毎回、帯が楽しみなのですが、何だ今回の帯は!若杉公徳にさくらちゃんを描かせるなど、何と言う暴挙!!相変わらず下手だねえ。全然似てねえぞ!!
とめはねっ! 鈴里高校書道部 10 (ヤングサンデーコミックス)
河合 克敏
まさかの表紙!おばあちゃんコンビ!!
女学生時代の縁のおばあちゃん、イタズラ好きで、結構可愛いです。
新刊にもかかわらず、帯がつかなくなったのが残念。
しかし、全部小学館のマンガだな。しかもスピリッツがらみだ。俺は小学館の回し者か?
百鬼夜行 陽
京極夏彦の人気シリーズの新刊、「百鬼夜行 陽」が出たので早速買ってきた。
しかし、ナンで講談社から文芸春秋社に移したの?
ネットでの情報を探ると、どうやら講談社の某編集者とのトラブルが原因で、版権を含め全て講談社から引き上げたらしい。「邪魅の雫」には、その編集者とか西尾維新あたりを彷彿とさせる登場人物が出てきて、コテンパンに貶されているんだそうだ。なるほど、「邪魅の雫」って、そう読むと面白い一面もあるのか。でも、やだねえ、そういうの。
まあ、事情は色々あるにせよ、コレクター的に困っちゃうのは、新書版サイズだったのが変形の寸法になっちまっていることだ。これって、収まりが悪いんだよなあ。
まず、本屋さんがブックカバーを付けるのに難儀していた。(笑)
そして、我が家に戻ってふと思う。このサイズって、スライド式文庫棚に収まらないんじゃねーのか。頭にくるなー。なんでこんなヘンテコなサイズにしたのかなあ。
それ以外は、いつものブレのない京極堂ですな。本作と、以前ノベルズで刊行されていたのを本書同様変形版定本にした、「百鬼夜行 陰」は、いずれも百鬼夜行シリーズ(昔は妖怪シリーズって言ってなかったか?)の登場人物のサイドストーリーで纏められていて、コアな京極ファン以外のかたが読んでも、ちょっと面白くない話が多いかもしれない。
最終話、「目競」が、シリーズ初の榎木津礼二郎視線になっていたのが面白かった。墓の火と蛇帯は次回作の登場人物ですかね。
しかしまあ、これだけ待たせてここまでか、という感じがしないでもない。「絡新婦」まではなかなか読みごたえもあったし、内容的にも納得のいく話であったが、「塗仏」で完結しちゃった感が無いでもないんだな。「陰摩羅鬼」と「邪魅」には今までの文章の冴えがもうひとつ見られなかったし。
とはいえ、百鬼夜行シリーズの新作が読めるのは有難いことだ。「鵺の碑」の刊行が今から待ち遠しい。
京極 夏彦
体調の悪い時に見てはいけない映画。
今日は病み上がりで、まだ何となく体中がだるい。
咳と鼻水が抜けず、全く活力が出ないので予定していたイベントは全てキャンセルして、家で大人しくしていた。
溜まりまくったテレビの録画をダビングしつつ、別の映画をDVDで見る。
昨年公開されて気になっていた「ムカデ人間」だ。
えー、食事をしながらパソコン見てるような行儀の悪い人に言っても仕方ないんですけど、これから先はかなりグロテスクなので要注意。あと、ネタバレもしてます。
内容はどうしようもないほど酷いカルトホラーで、マッド・サイエンティストのおっさんが、三人の人間を数珠つなぎにするというもの。つまり、最初の人の肛門と次の人の口を縫い合わせ、次の人の肛門と、一番後ろの人の口を縫い合わせてムカデ人間を作ってしまおうというものだ。
しかしね、このムカデ人間、もう少し医学的に何とかならんかったものだろうか。ただ単に肛門の皮を剥いて、歯を抜き去って顎を切り裂いた口に縫い付けてるだけなんだよな。
その点では、人間の体を肉便器に変化させた沼正三の「家畜人ヤプー」のほうが遙かに素晴らしい。そういうのを想像しちゃったから、このビジュアルにはガッカリだった。
肛門と口が繋がってるから、最初の人がウンコをすると、次の人の口に入っちゃうんだけど、そのあたりの描写も今ひとつ。単純にウンコが入ってくるだけじゃん。もう少し何とかならんかったのかなあ?むしろ、肛門と口ではなくて、食道と肛門を繋げるとかさ、最初の人のウンコはウンコにならなくて、栄養の充分入ってる流動食みたいになるとかさ、そういう設定があってもいいじゃない。
ところがそんなのは一切ないし、繋いだ跡は汚いし、血は出てるし、しかも包帯で巻かれてしまっている。だから、単純に肛門にキッスした状態で包帯で巻かれている図と何ら変わりが無いんだよ。これでは面白くないなあ。ビジュアル的にも完全に繋がったムカデ人間であるべきだった。
というわけで、ダウナーな状態で見てしまったんで、余計に批判的なことばかり書いてしまうんだけれど、ひとつだけ良かったのは主人公のマッド・サイエンティスト、ヨーゼフ・ハイター博士を演じたディーター・ラザー。この人、顔が爬虫類みたいで実に気持ちが悪い。まさにマッド・サイエンティストという感じで、それだけがカルトホラーっぽくて良かった。
DVDで見たのだが、映画の最後の長いトレイラーを見た後に仰天。何と、ムカデ人間は三部作なのだそうな。今度は12人だという。犯人役のおっさんが物凄く気持ちの悪い人で、これはもう見なくてもいいかなあという感じ。全英で上映禁止になったとか。気持ちの悪いだけの映画っていうのは意味無いよ。カルトならカルトらしく、もう少し突拍子も無い設定を考えて欲しかったものだ。
ムカデ人間の先頭役は日本人の北村昭博という人で、俳優のほか映画監督もやっているらしい。この映画に出たが為に、変な肩書きが付いちゃって、相手にされなくなっちゃたりしたら可哀想だなあと、余計な心配をした。
この映画、余程こういうのが好きな人以外は観なくていいです。
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