ウルトラマンブレーザーを見る
その後のザ・ウルトラマンは1回だけ見て幻滅し、ウルトラマン80は石田えり見たさに見ていたという些か不純な動機であった。
ウルトラマンシリーズで萎えるのは、いつも言っているように「ウルトラ兄弟」という設定だ。私は、ヒーローには孤独を求める嗜好があるのでウルトラ兄弟とかライダー何号とか戦隊ものとかにはちっとも興味がわかない。
その後ウルトラマンは海外製作となり、グレート、パワード、アニメのUSAが製作されるが、いずれもプロレス技ではなく空手風なアクションになるなど、まるで本質を理解していないのが萎えたものだった。
平成になり、ウルトラマンティガでウルトラシリーズは再スタートを切る。ティガはキャラクター、シナリオともに非常に良くできていて、これは久々の個人的ヒット作となったが、続くダイナが世界観を共有してしまい一気に興味を無くす結果となった。
以後の平成ウルトラマンには全く興味が示せなかった。いつまで経っても初代マンの怪獣がリメイクされて出てきたり、行き詰まるとファミリーを出してくるなど、ステレオタイプな印象で見る気にもなれなかった。
それでもウルトラマンXとウルトラマンZは我慢して見たんだが、どちらも良い印象は残っていない。
そんな中、今年の7月から始まった新シリーズ、ウルトラマンブレーザーが面白いという。既存世界とは隔離しているらしいので、試しにと思って1話だけ鑑賞。
なにこれ結構面白いじゃん。ウルトラシリーズ特有のご都合主義は垣間見られるものの、ウルトラマンに変身するのが隊長役の人だったり、他のウルトラシリーズと世界観を共有していなかったり、そのウルトラマンそのものが動きも声も変(笑)
特に祈りを捧げるようなポーズとか、相手を威嚇するような声とか、非常に原始的なイメージがあって従来のウルトラマンとは一線を画しているアクションになっていて、それが面白い。
アースガロンという怪獣型兵器は多分にメカゴジラっぽいが、可愛らしい顔とあんまりメカっぽくない外観がユニークだ。
怪獣も今までの平成・令和ウルトラマンの怪獣たちとは一線を画すデザインのものが多くて好感が持てる。ただ、9話でガラモンとセミ人間、15話ではガヴァドンが出てくるそうで、まだそこまで見ていないのだが、果たしてどんなものだろうか。
主人公のヒルマゲント役の蕨野友也さんががっつりイケメンで背が高いのがヒーローっぽくて好印象。
ヒロインの搗宮姫奈さん、第3話でのカッチョいいアクションに惚れた!!
敵の銃を奪ってすぐさまカートリッジを引き抜いて放り投げるシーンに痺れまくり!!(笑)
久々に面白いウルトラマンになりそうです。
シン・仮面ライダー鑑賞。
アマプラで配信となったシン・仮面ライダーを早速鑑賞。
終始モヤモヤしっぱなしだった。
シン・シリーズのエンタメ性って樋口監督の役割だったんだね。彼を欠いたら突然、熱狂的マニアが作ったカルト映画になってしまった。全体的には及第点なんだけど、シン・ゴジラ、シン・ウルトラマンに比べると格落ち感は否めない。どうしてこうなった?
以下盛大にネタバレ含むので注意
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あら捜しになってしまうが、まず気になった点
・本郷猛のエリートマッチョ感が全然出ていない。2号より背の低い1号なんてあり得ない。
・立花藤兵衛の不在も大きい。旧1号では、おやっさんの存在が重要なのに。なんで竹ノ内豊が「立花」なんだよ?
・敵を倒すための技をおやっさんとコンビで編み出すっていう旧1号ライダーの基本プロットが欠如。そういうスポ根要素は庵野さん嫌いかな。まあ仕方ない。
・ショッカーの一つ目首領はどこ行った?
・血の演出が最悪。そういうので安易なリアル感を出すのに不快感。
・ロボット刑事Kの役割が不明確すぎた。ハンチング被って無いし。
・チョウオーグがイチローならJをジローにして出して欲しかったなあ。Jはキカイダーっぽいデザインだったし、そのあたりの設定の煮詰め方が不十分。
・チョウオーグとの戦闘シーンが単なる殴り合いで幻滅。技斗になっていない。ここは一番様式美を出すところでしょう!
・警察に倒されちゃうサソリオーグが哀れすぎる。
・また匂いフェチかよ。3回目はウザいよ。そういう「お決まり」が中途半端に感じられた。
・エンディング、何故「仮面ライダーのうた」を使わない!!
良かった点
・浜辺美波かわいい。
・西野七瀬よく頑張った。
・ゲルショッカーを彷彿とさせるKKオーグのデザインが良かった。
以上
子供だまし
子供のころから「子供だまし」が苦手なのでした。
妙に子供におもねるような奴とか、子供を馬鹿にしているようなものとか、子供だからこんなもんでいいだろ?みたいな奴が大嫌い。
ですから、子供向けの「プラレール」は早々に飽きてしまい、本格的な鉄道模型に憧れるようになります。
ミニカーも、トイ的なコーギーやディンキー、ブリキ製のおもちゃなんかよりも、当時出たばかりのマッチボックスとかダイヤペットなどのダイカスト製ミニカーを好みました。
この傾向はテレビ番組にも通じます。子供の頃から子供相手の番組は好みませんでした。大人の見ているドラマのほうが断然面白かったもの。
ただ、昔は子供向け作品でも、子供だましになっていないものも多かったように思います。特にウルトラQからスタートする円谷特撮ものを筆頭にして、初期の怪獣番組には秀逸なものが多かったのです。
その一方で、東映系特撮は割と子供におもねる感じがしました。「赤影」に出てくる青影は少年忍者で、我々の分身みたいな感じでした。友人たちの間でも青影は大人気でしたが、私はちょっと苦手でした。おちゃらける所とか、見ていて凄く居心地が悪かった。ガスマスク被って出てくる卍党とかね。いやそれは流石に戦国時代じゃないだろみたいなツッコミ入れたりして。
ウルトラマンにもホシノ少年という子供が少年科特隊員として出てくるのですが、こんなの要らないのにと、子供心に思ったもんです。
仮面ライダーに於いても、V3で出てくる少年仮面ライダー隊が大嫌いで、あれがライダー離れに拍車を掛けたと言えるかもしれません。
子供が主人公っていうのもそうなんですが、チャチな特撮とかダサい着ぐるみ、そんなのアリかよっていう怪人なんかもダメですね。だから石森ものは結構苦手。仮面ライダーはまだ許容範囲でしたが、キカイダーの後半とかもうね。ビジンダーとかワルダーって何だよ?ゴレンジャーに至っては年齢的な部分も含めて完全卒業していました。
怪獣番組に出てくる少年で、唯一共感できたのはジャイアントロボの大作君でしょうか。おちゃらけない所が良かったですかね。朴訥な感じだったのが良かったのかも。同じ俳優さんが演じている悪魔くんも、同様に良い印象がありました。青影役の金子さんは、その後白影役の牧さんと一緒にスライドで「河童の三平」にも出るんですが、お二人とも赤影のイメージが強すぎてダメでした。そういう配役ブッキングもね、難しいものがあります。
後でも語りますが、ウルトラマンのアラシ、セブンのフルハシは同じ石井伊吉(毒蝮三太夫)さんが演じていますが、自分の中では別人という色分けがしっかり出来ています。だからマンとセブンを同じ世界に入れてはイカンのですよ。パラドックスが起きちゃうでしょ?(笑)同様に、キカイダーとイナズマンは同じ世界に存在出来ないんですよ。演じてるの同じ人なんだから。ちなみに、キカイダーでは伴大介、イナズマンでは伴直弥という名前だったので、子供の頃は兄弟俳優さんなんだと思っていました。まさか同じ人とはww
***
一方、映画で全然ダメだったのが大映ガメラシリーズ。バルゴンまでは良かったんですけどね、ギャオス編で生意気なガキが出てくるあたりからおかしくなり、続くバイラスで決定的にダメになってしまいます。主人公は2人のクソガキ。ガメラは良い子のお友達になってしまい、さらに追い打ちをかける「ガメラマーチ」(笑)
いやあ、これは映画館で見ていて流石に恥ずかしくなりました。続くギロン、ジャイガーと、全く同じ路線を進む形になり、ここで完全に昭和ガメラと決別。最後のジグラは見ていません。
「安易に子役を主人公にする」「子供におもねるような安直なストーリー」「怪獣は子供の友達」みたいなのが死ぬほど嫌いで、だからガメラシリーズは全然ダメでした。
そして、あろうことか、東宝ゴジラシリーズも遂に子供におもねった「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」という最悪の作品を上梓してしまい、ここで一旦ゴジラとも決別することになります。(次回作、ゴジラ対へドラで汚名返上となりますが)
まあ、ゴジラはシェーとかやってたしな。その前兆はあったのです。
そうして、ガメラ、ゴジラともに「子供だまし」になってしまい、いよいよ特撮から卒業か、と思った矢先に登場したのが「帰ってきたウルトラマン」でした。
そのタイトルにはモヤモヤしたものの、初期に登場するタッコング、グドン、ツインテールなどの造形が素晴らしく、さらに何と言っても団時朗さん演じる郷隊員の突出したカッコよさに痺れたものでした。
ストーリーも当時流行したスポ根的なもの(必殺!流星キック)であったり、少年を主人公にしていても、どこか屈折した心情を上手く表現した佳作に仕上がっていたり(怪獣少年の復讐)、第二期特撮ブームの幕開けに相応しい内容でした。
ところが、ベムスター編でウルトラセブンが登場するあたりから雲行きが怪しくなっていきます。それまで「アラシ・フルハシ問題」などがあり平行世界として認知していたウルトラシリーズが、ここで繋がりを持ってしまうのです。
ナックル星人による坂田兄妹殺しと初代ウルトラマン、ウルトラセブンの顔合わせで、私の中のウルトラの世界が崩壊します。大好きだった坂田アキ(榊原るみ)を殺したのは言語道断でしたし、初代ウルトラマンとウルトラセブンが出てきてしまうと、アラシとフルハシはどうしたらいいんだよ!!とか、佐竹参謀とタケナカ参謀はどうすんだよ!とか、俳優被りの問題が気になってしまい、話に入り込めませんでした(嫌なガキだねw)
そうして、郷隊員は残された次郎少年を引き取って、一緒に暮らしていくのですが、そのあたりからさらに怪しくなってしまいます。榊原るみさんの後任のヒロインもイマイチだったしなあ。
なお、坂田兄妹を殺したのは、アキ役の榊原るみさんが他の番組(気になる嫁さん)の収録で忙しくなってしまい、出演継続が困難になったからだそうですが、だからと言って何も殺さなくてもと思ってしまいました。
その後、終盤に向かうにつれ、怪獣造形が見るも無残になっていきます。これも個人的には許せなかった。ウルトラマン、ウルトラセブンで秀逸な怪獣造形を行っていた高山良策、池谷仙克両名が抜けた事が一番大きいようですが、バルタン星人Jr.とか二代目ゼットンとか、お前らウルトラファイトかよ!っていう感じのダサいぬいぐるみになってしまったのは本当に残念でした。
そして、悪夢の最終回「ウルトラ5つの誓い」。
あの最後は無いわ。
視聴率的には後半のほうが高かったらしいのですが、私はああいう子供だまし的な脚本を全く好みません。内容は書くのもおぞましいので(苦笑)皆さん「ウルトラ5つの誓い」でググってみてください。
ウルトラマンシリーズは続いてウルトラマンAとなり、さらに翌年ウルトラマンタロウとなります。エースは我慢して見ていましたが、タロウで完全に決別することになりました。タロウは無いじゃんね、子供を馬鹿にするなよと思ったのが最大の理由です。
さて、散々悪態を吐いた「帰ってきたウルトラマン」ですが、主人公の郷隊員はウルトラシリーズ最高の美男子で、一番カッコいい主人公だと今でも思っています。
演じた団時朗さんは先日逝去されました。残念でなりません。
「大怪獣のあとしまつ」を見た
今年の上半期、上映前には結構な話題を攫っていながら、上映された途端にdisられまくった怪獣映画(と言っていいのか)が、DVDになったのでレンタルして見ました。
批評するからには実際に見ないとね、というわけで、以下感想などを。
<以下、盛大なネタバレの連続なので未見のかた、これから見ようというかたはご注意下さい>
あらすじ
日本中を破壊し、自衛隊の重火器でも倒せなかった大怪獣は、「謎の光」によって絶命する。一方、主人公の帯刀アラタも「謎の光」によって2年間行方不明になっていた。その間、元婚約者のユキノは同僚の雨音正彦の妻になってしまっていた。
大怪獣の死体が腐敗し始め、その腐臭対策を次々と行うのだが悉く失敗してしまう。
最後の作戦も失敗し、万事休すと思われたとき、帯刀アラタが「謎の光」に包まれて巨大宇宙人(シルエットはまさにウの人)に変身し、大怪獣を持ち上げて宇宙に運んで行く。
***
と、まあこんな話である。最後に主人公がウの人に変身してしまい、怪獣を地球外に持ち出すという点が、何の根本的解決にもなっておらず、視聴者を馬鹿にしているという事で特撮マニアには低評価だったようだ。でも、一応「謎の光」の伏線はあちこちに張られているので、事前情報が無くてもラストはある程度想像出来る内容と言えない事もない。
一部では「令和のデビルマン」という最低評価がなされていたが、そこまで酷い作品ではなかった。一応、ほとんどの役者さんはちゃんと演技出来ているし(酷い言い回しだが、実写版デビルマンは本当に酷かったからね)、一部の演者にセリフ棒読みの人がいたけれども、オールスターキャストだし、「デビルマン」呼ばわりは失礼かと思った。
主人公のアラタを演じた山田涼介君はジャニーズの人という事で俳優ではないのだが、演技も自然だったし特に違和感は無かった。違和感があったのは雨音正彦を演じた濱田岳さんで、髭が全然似合っておらず不自然だった。これ、狙った髭なんだろうけど、まるで似合ってないので最後まで変な感じであった。
不快感を強くしたのは主に演出。特に政府の会議の場で広げられるオーバーアクションのダサいギャグの連続が耐えられなかった。これ、舞台脚本をそのまま映画にしちゃったような感じで、そこがダメなのだ。脚本と監督は三木聡という人で、シティーボーイズの舞台演出とか、時効警察という番組の脚本を書いた人。
日本の喜劇がダメになったのは、まさに舞台脚本をそのまま映画に持ち込んでしまったからで、この流れは三谷幸喜が発端となっているのだと思われるが、実に良くない傾向だ。
日本の喜劇映画は駅前シリーズ、社長シリーズ、男はつらいよ、トラック野郎など非常に優秀な作品が多いのに、80年代あたりから急激にレベルが下がってしまい、90年代からの三谷幸喜作品のブームで、その間違った方向性が確立されてしまった。
これから喜劇映画を作ろうとする人たちは、ぜひ「社長シリーズ」「駅前シリーズ」を見ていただき、喜劇とは何ぞや?というところを勉強しなおしていただきたい。
オーバーアクションの一発ギャグや、不自然なドタバタは必要ないのだ。真面目に演技するところに可笑しさを入れていく。すれ違いや勘違いを活かした笑い。そこにピンポイントで一発ギャグを嵌める。それで十分なのだ。舞台のように、次から次へと一発ギャグを入れ込んで爆笑させるというような手法は、映画では逆効果になってしまうという事が分かっていないから、こういう演出になってしまうんだな。映画見たことないんじゃないかなどと思ってしまうよ。
ただ、その中で環境大臣を演じた、ふせえりさん(誰がどう見ても蓮舫議員にしか見えない)の演技は、多少臭い感じが強かったがとても面白かった。個人的に蓮舫議員は大嫌いなので、彼女のパロディは見ていて胸がすっとする(苦笑)
官房長官役の六角精児さんもある程度弁えた演技であったが、如何せん脚本が問題ありなので、そこが活かせていないのが非常に惜しい。令和の森繁久彌になれる逸材なので、もうちょっと丁寧な脚本を書いて欲しいと思った。
政策決議のシーンのバカバカしさも問題だが、無意味に展開する主人公の三角関係も話の流れ的には全く不要だったし、菊池凛子とか二階堂ふみとか、いくらでも重みを付けられる名優にダサいセリフと演技を強要して盛大に無駄遣いしているのも実に勿体ない。
本作品は「喜劇」と謳わずに公開してしまったのが大失敗だったし、「シン・ゴジラ」と「シン・ウルトラマン」に挟まれた「特撮パロディ映画」という点で公開時期も悪かったのだと思う。
お勧め出来るか、といえば決してお勧め出来ない映画ではあるが、主人公の山田涼介君のファンとか、蓮舫議員大嫌いな人(笑)にはお勧めの映画です。
シン・ウルトラマンを見た。(ネタバレあり)
先日、シン・ウルトラマンを見てきました。
盛大なネタバレにつき、未見で、これから見たいと思っているかたは以下の文章は読まない事をお薦め致します。
さらに超長いです。分割も考えましたが、一気に読んでもらったほうがいいと思ったのでそのままです。興味のあるかたは、お時間のある時に見てください。この映画はウルトラマン好きにも、興味ない人にも見ていただきたい作品だと思います。
これから長い長い解説が始まります。おそらく私を含めてウルトラマン大好きな人はみんな語りたがるでしょう。語らせろよ!今まで虐げられていた分、余計に語っちゃうんだよ。
でもね、それは仕方ないこと。
これはね、50年間、ずーっと我慢してきた第一世代のウルトラマンオタクが晴れて世間に思いのすべてを語れるご褒美のような作品なのでした。庵野さん、樋口さん、ありがとう!!
※ なお、引用のためネットから拾った画像を使用していますが、著作権は全て製作者にありますので、再利用はお控えください。
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コロナ禍で、基礎疾患持ちの私は映画館に行くのはまだまだ不安がある。そこで、地元の小さめの映画館で平日の日中ならお客さんは少ないだろうと考えてみた。予想通り、お客さんは私を入れて10人程度。前の列にいた親子?連れ(70代くらいの女性と、子供というよりは孫みたいな感じの若い男性)がポップコーン齧りながら予告編上映中もペチャクチャ喋っていたので邪魔だなと思ったが、本編が始まったら流石に静かになった。
冒頭、リキッドアートから文字が現れてくる。ウルトラマンお約束のCGなんだが、浮かんだ文字が「シン・ゴジラ」。それを突き破って「シン・ウルトラマン」になる。
これはオリジナル版が「ウルトラQ」から「ウルトラマン」になるところを模している。いきなりの凝った始まり方で、見ているほうの期待感が物凄く高まった。ひょっとして、シン・ゴジラの続編?などとも思ってしまった。
最初に登場する怪獣(シン・ウルトラマンの世界では「禍威獣」であるが、面倒くさいので以下すべて怪獣と称す)は何とゴメス。ウルトラQの怪獣だ。これを自衛隊が総力を挙げて駆除する。(さすがにこのあたりの画像はまだ流出していないので控えます)
続いてマンモスフラワー、ぺギラ、ラルゲユウスが登場。これらを撃退する過程で「防災庁」が設立され、「禍威獣特設対策室」略して「禍特対」(カトクタイ:読みがオリジナルの科学特捜隊の略称:科特隊と一致)が誕生する。さらにカイゲル、パゴスを撃退し、禍特対への信頼感は向上する一方であった。
というのをわずか3分くらいで説明するんだけれども、何という豪華さ!
ゴメスもぺギラも、これだけのために登場する。ある意味CGのなせる業なのだが、この導入部だけでノックアウトされてしまった。まさかウルトラQとウルトラマンが繋がるとは!
予告編を見た人なら、ネロンガ、ガボラ、ザラブ星人、メフィラス星人が登場することを知っていた。だから当然その絡みで物語が始まるであろうと思っていたところにゴメス、マンモスフラワー、ぺギラにラルゲユウス、カイゲル、パゴスである。せいぜい2〜3車種の発表だろうと思っていたら、ほぼフルラインナップでの新車発表をして度肝を抜いたトヨタの電気自動車発表会に似た驚きを隠せなかった。
ゴメス、ぺギラはまだしも、ラルゲユウスにカイゲルっていうのが渋いね。しかもラルゲユウスは取り逃がしており、原作で空の彼方に消えていったラルゲユウスにきっちり合わせているという芸の細かさ。
ところで、貝獣ゴーガの名前がカイゲルになっていて驚いた。これは原作の没ネームだ。こだわりが凄いよね。こういう部分も特撮マニアをにやりとさせる設定だった。
本編はネロンガ編からスタートする。ウルトラマンになる神永、旧マンでのイデ隊員に相当するのがオタク素養のある滝。生物学者の船縁。キャップに相当する田村班長の4名が禍特対の隊員である。アラシに該当する隊員がおらず、その代わり生物学者の船縁が入っている。
のっけからNGで申し訳ないのだが、ここは旧マンの隊員名を引き継いで欲しかった。ウルトラマンになるのはハヤタであって欲しいし、科学者はイデだ。生物学者で女性であったとしても、名前はアラシで良かったのに。
猛威を振るうネロンガの前に突如火の玉が現れ、ウルトラマン登場。その際に子供を助けようとした神永が巻き添えになるシーンの描写が中途半端。ウルトラマン飛来の理由も明確ではなかった。ここは重要なポイントなのでしっかり描いて欲しかったところである。
ネロンガを退治した後、禍特対への追加メンバーとして浅見弘子が後ろ姿で登場するんだが、その時のBGMがシン・ゴジラの曲で、にやりとさせられた。浅見は妻帯者という設定になっており、「神永との恋愛感情は生まれないよ」という宣言かと思ったのに、最後は恋愛感情に近いイメージになっている気がした。だったら妻帯者にすべきではなかったように思う。子供も見るんだしね。イマドキ不倫なんて当たり前じゃんねと思ったとしても、やっぱりね。(既婚者の設定は船縁さんのほうだったようです)
ガボラ編。パゴス、ネロンガ、ガボラの首から下がみんな同じ(同じ着ぐるみの使いまわし)という特撮裏話を逆に利用してパゴス型怪獣としたのは面白かった。こういうのはウルトラマン通じゃないと気づかない設定。後でも触れるが、どうやらこういう設定は全て当時の怪獣図鑑から引用されている模様。だからジャスト世代の我々には比較的簡単に理解できるようだ。
そしてガボラの造形が素晴らしい。頭がドリル状になって土を掘る形は特撮の地底型兵器(マグマライザーやジェットモグラ)のお約束。ウルトラマンにもグビラが居たし、海底軍艦なんかにも通じる形だ。これはCGならではの効果である。
そして、カラータイマーのないウルトラマン(成田亨のデザインに基づく)の時間経過に関する新たな設定!これは是非劇場で見て、なるほど!そう来たかと感心してほしい。いやー、これは盲点。
眼の下に開いている黒い穴(寄り目に見える)や、ファスナーを隠すために背骨に沿って尻まで続くヒレなど、アクト用スーツであるためのやむを得ない仕様を全て取り去っているので見た目がとても良い。CGの動きも自然だったが、ザラブやメフィラスとの戦闘シーンでは多少ぎこちなさも感じた。
ちょっとビックリしたのは、ガボラ編で早々にウルトラマンが神永であることがバレてしまうこと。これは頂けない。ウルトラマンの楽しさに、見ている我々はみんなハヤタがウルトラマンであることを知っているが、登場人物は全く気づかない。唯一、イデだけが怪しく思っている、というシチュエーションがあるので、それを貫いて欲しかったところだ。大なり小なり不満はあるのだが、これが譲歩できない最大の不満であった。
変身時にベーターカプセルを横に向けるのもこだわりの一環であろうか。上にあげないと、左手を上にするウルトラマンの変身後ポーズと合致しないと思うんだけどね。シャツが白くて何だか宗教の人みたい。
禍特対のメンバーは滝に個性を感じたくらいで、船縁や田村班長のキャラクターが充分に活かしきれていない感じがした。特に田村班長は全く掘り下げられていない。西島秀俊の贅沢な無駄遣い。一方、セリフ回しにはギャグ的な要素もあって、ウルトラマンらしい緩さが感じられた。浅見が気合いを入れるためにお尻をパンと叩く仕草(割と批判もあるようだが)なども含めて、このあたりの作り方はシン・ゴジラとはかなり異なっていた。
また、撮影スタイルには実相寺昭雄風のカメラワークなどがあったりして、そういう部分でのオマージュも充分に楽しめた。会話に被せて、公園で子供たちが遊んでるシーンをローアングルで映すのとか、あー、こういうのよくあったよなと喜んでしまった。この手のこだわりはオタク向けのサービスだと思う。サービス精神満点なのはウルトラマンのポリシーだろうか。
ザラブ編。我々ウルトラマン好きにとってザラブ星人が出てくるという事は偽ウルトラマンが出てくるはず、という事前理解があった。この偽ウルトラマン、旧作では極端な釣り目に尖った足先と、如何にも悪役風なスタイルだったのだが、今回は目が六角形になっている程度でかなり本物に近いスタイルになってしまっていた。思わず「えー、こんなの偽ウルトラマンじゃないよ!」というツッコミを入れてしまった。
ザラブによって、正体不明のウルトラマンが神永であるという事が公式にリークされ、偽ウルトラマンを登場させ地球人の反感を買うように仕向ける。そして地球人を巻き込んだウルトラマン抹殺計画が実行される。この流れがあるからこそ神永=ウルトラマンを早めにリークさせなければならなかったのだと思うが、別に正体バレてなくてもいいんじゃね?と思った。ここはもう一回見て確認したい点が幾つかあったのだが、レンタルDVDが出るまで待つかな?
そして、このあたりから物語の流れが少しずつ変わっていく。
それまでの怪獣たちは、CGなのに着ぐるみの質感を持ったデザインになっていたのだが、ザラブ、メフィラスの外星人にはそれが無かった。むしろ着ぐるみでは表現できない構造の体型となっており、その対比が面白く感じられた。
一方、偽ウルトラマンとのアクションシーンで、空手チョップが痛くて自らの手を振るという、旧ウルトラマン本篇での有名なアクシデントのシーンをそのまま再現していたり、特撮ファンだけが分かるオマージュが随所に散りばめられていて、こりゃーDVD買って100回見返さないと全部分らんぞ!と思ったものだった。
※旧作で手を振るシーン。これに気づいた人は相当なウルトラマンオタクです。
さらにウルトラマンに助けられた浅見がウルトラマンの手の上から見上げるシーンは、あっ、これキングコングだ!と思った。そういうオマージュも盛り込まれているのはサービス精神の賜物であろうか。しかし、外星人編から、メインが怪獣とのプロレスというウルトラマンの基本を外れ、少し大人向けの政治的な物語を含んだサスペンスドラマになっていく。このストーリー仕立ても面白かったが子供には少し難しいかな?
ここまで見ていてふと思ったのが、ウルトラマンの顔が何となく神永を演じる斉藤工さんに似ている感じになってきたこと。登場時のウルトラマンの顔は明らかにAタイプなのだが、神永と合体してから顔が変わっている。ウルトラマンの顔がアップになった時、あれ?斉藤さんに似てない?と思ってしまった。そう思ったのは私だけだろうか?
そして問題のメフィラス編。メフィラスを演じる山本耕史さん大人気。胡散臭いが魅力的な怪人を好演していた。ぶっきらぼうな神永よりも人間くさい。そしてウルトラマンとの対話シーンが上野の居酒屋を使って行われた。これ、ウルトラセブンにおけるメトロン星人とのちゃぶ台を挟んでの対話のオマージュだろうか。最後ワリカンかよ!というツッコミも含めて、「バディ」であるべき浅見との関係よりも、「外星人」同士であるウルトラマンとメフィラスのほうが親近感を感じるという皮肉な設定となってしまったのも、計算の上での演出なのだろうか。
特撮マニアはメフィラスが出てくる以上、巨大フジ隊員の登場も期待していた。期待どおり浅見が巨大化する。でも、タイトスカート姿だったのは如何なものか。パンツ丸見えじゃんね(パンツ見えてなかったけど)。巨大化させるのにべーター・システムという装置を使っていて、ウルトラマンもこれによって巨大化するという設定になっている。このあたりの設定の説得力は流石という感じ。
※こちらも旧作の巨大フジ隊員。怪獣図鑑によっては「怪獣」として紹介されていたりする。そりゃあ可哀想でしょう。
そして、浅見を巨大化したべーター・システムに残っているはずの浅見の匂いを記憶して、メフィラスが隠しているべータ・ーシステムを見つけ出すという設定が凄い。電子データは改竄できるがアナログは改竄出来ないっていう理由なのだが、これも何だか庵野さんっぽい設定だなと思った。
そして、その匂いを記憶するために、嘗めるように浅見の匂いを嗅ぎまくる神永。サービスシーンか。しかも浅見は何日も風呂に入っていないのだ。これ、シン・ゴジラにも出てきた匂いフェチ的なこだわりで、おそらく庵野さんが匂いフェチなんだろうな。ここをセクハラ行為として否定している意見も散見されたけれども、これって、水戸黄門のお銀さんの入浴シーンへのアンチテーゼじゃないかと思ったり(考えすぎ)。
オリジナルでのメフィラスは、一人の地球人の子供に地球の行く末を決めさせるという物凄い設定があったのだが、今回さすがにそれは継承されなかった。もう少し現実的に、日本政府との交渉によって条約を決めてしまおうというやり方で、それはまあ悪くはない。ここでシン・ゴジラとのつながりが明確化される。総理大臣役の嶋田久作はシン・ゴジラでは外務大臣だった。出世したねえ。そして政府のオフィサーとしてシン・ゴジラでも総理大臣補佐官役だった竹野内豊が配役されている。カメオ出演と思って良いのだろうけど、世界観の共通化っていう事だとすると、次のシン・仮面ライダーでも何等かのスター・システムが形成されるかもしれない。そういえば神永の名前はシンジで、これはエヴァンゲリオンと共通している。
ゼットン編。そしていよいよ最終回。旧作でウルトラマンを倒した宇宙恐竜ゼットン。今回は何と、地球を破壊する生物兵器としてゾフィーが持ってきた事になっていた!
これ、初回放送当時の子供向け怪獣図鑑に書かれていた誤情報(ゼットン星人が何故か宇宙人ゾーフィと掲載されていた)。それを設定に活かしちゃうって、庵野さんマニアックすぎる。そしてここで笑った人は明らかに特撮マニア。しかもかなりの手練れであろう。
怪獣図鑑に倣って、ゾフィーはゾーフィという発音になり、ウルトラマンとは線が1本増えて鼻筋が黒くなるだけの違いで、昔のように胸に沢山飾りボタンがついていたりはしない。しかも、地球人の存続は宇宙に多大な災厄をもたらす可能性があるため、地球を破壊するような使命を帯びていたという、旧作とは180度異なる設定になっている。
このあたりにはスタートレック(滝がエンタープライズ号の模型を飾っていた)の宇宙観に近いものが導入されている。惑星連邦のような組織があり、光の星はそこに属していて、地球が惑星連邦に対してどのような影響を及ぼすかを測っているイメージだ。そして、地球人の存在は宇宙の平和を乱す可能性が大と決定され、人類を滅亡させるためにゾーフィがやってくるという設定なのだった。こんなのウルトラマン世界のシナリオとしてはかなり反則と思う。
怪獣の正体も、外星人が準備した生物兵器であって、それが何故突然作動し始めたのか?メフィラスの仕業なのか、人類が誤動作させてしまったのか。それを調査しに来たのがウルトラマンということだ。ここは台詞だけで語られていたので少しわかりにくかった。ただ、光の星は必ずしも人類の味方ではないという事は充分わかった。旧作とはまるで設定が違うのだ。こんなウルトラマン見たことが無い。
それでありながら、随所に旧作と全く同じセリフが散りばめられている。最終回のセリフを全て空で暗記していたような我々世代にとっては、ビンビン響いてくるシーンだった。ちなみにゾーフィの声は山寺宏一さんだが、私の脳内では浦野洸さんの声に変換されて再生されていた。
ここでゾーフィとの会話から、ウルトラマンの本名がリピアであることが分かる。調べてみたら、ヒメイワダレソウの別名。花言葉は「絆」や「誠実」。なるほど、絆をテーマにしたのか。地球人と外星人との絆。そしてウルトラマンの誠実さを表す名前。
地球人に価値なしと切り捨てるゾーフィと、わずかな希望を見出すウルトラマン。彼は自暴自棄になった滝にベータシステムの情報を託し、それを受け取って自らの使命に目覚めた滝の発案によって、地球科学者全体の集合知で生み出された唯一の方法でゼットンを倒す。それにはウルトラマンの協力が必要不可欠であった。ただし、そのためにウルトラマンはゼットンとともに異次元空間に飛ばされることになってしまう。自らの命を投げうって、作戦を遂行するウルトラマン。
旧作では岩本博士の発明したペンシル爆弾によってゼットンは倒され、ウルトラマンがいなくても地球は地球人の手で守っていくのだという最終回になっていた。が、本作ではウルトラマンと地球人の合同作戦によってゼットンはウルトラマンとともに異次元空間に飛ばされる。あくまでもウルトラマンの協力が必要不可欠だという設定にしているのだ。
そして、異次元空間から何とか脱出しようとしたウルトラマンはゾーフィによって救助される。その必死の思いからゾーフィの理解を得たウルトラマンは、神永と一体化したまま地球に戻りゾーフィによって神永と分離され、分離された神永が地球に戻って目を覚ますところで物語は終わる。
ウルトラマンがいなくても、地球は人類自らの力で守っていく。という旧作の強いメッセージに対して、シン・ウルトラマンでは、今後もウルトラマンは地球に残り、しかも神永と一体であるという事実も周囲に知られたうえで外星人との闘いに臨んでいくという形で終わった。
旧作では「さようならウルトラマン」が最後のセリフであったが、本作では「おかえりなさい」で終わったのだった。それがシン・ウルトラマンの存在意義なのだ。何という終わり方!当然光の国に帰っていくと思っていたので、これも良い方向に裏切られてしまった。113分の上映時間は、あっという間に過ぎていた。
※配信で再見したら結構誤っていたので修正。分離されたウルトラマンはどうなったのかな?
***
こんなウルトラマンを見られるとは予想もしなかった。シン・ゴジラの時もそうであったが、いい方向で裏切られまくった作品だった。ウルトラマンの生みの親、金城哲夫さんや円谷英二さん、円谷一さんが存命だったら、この作品にどういう感想を持っただろうか。
素人がウルトラマンをリメイクするのなら、まず登場する怪獣はバルタン星人であり、レッドキングであり、ゴモラであっただろう。それら人気怪獣を一切登場させず、ゼットンに至っては怪獣ですらないという設定。これはウルトラマンを本当に理解し、愛していないと実現できない設定であった。まずはそこに感服すると同時に、是非ともこの映画以降の話を見てみたい、「ゾク・シン・ウルトラマン」を作って欲しいなと思ったのは私だけだろうか?
その時には是非とも宿敵バルタンの登場を願って止まない。
仮面ライダー50周年
そこで、当時の状況を振り返ってみたいと思う。今の特撮クラスタの人たちは過分に盛ってるイメージがあるので、記憶を掘り起こして、リアルタイムで見ていた世代がどんな感じだったのかをきちんと書き残しておきたいと思う。
書き出したら超長くなってしまったので、興味ない方はスルー推奨。
【第一次特撮ブームの終焉】
第一次特撮ブームは、1968年9月で終了したウルトラセブンによって事実上幕を下ろす事になった。後番組は、特撮ではあるものの、当時流行していた妖怪や怪奇といったキーワードを主体とした、怪獣の出てこない「怪奇大作戦」であり、そのホラー要素も加わって子供たちには受けが悪かった。
私も例に漏れず、3回くらいまでは怖いのを我慢して見たのだが、わが家は両親ともホラー嫌いで、特に母親が嫌悪したことなどもあって(個人的には反対されてホッとしたのを記憶している)、「怪奇大作戦」は途中リタイヤとなっている。
学校でもほとんど話題にならなかったし、小学生低学年世代で見ていた子はかなり少なかったのではないだろうか?
唯一残った「河童の三平 妖怪大作戦」も妖怪ものであり、モノクロ映像という地味な画面、かつ主人公と脇役が「仮面の忍者赤影」からそのままスライドという事もあった上に、ヒロインの途中降板もあって人気は今ひとつであった。ちなみにヒロインのカン子を演じた松井八知栄は後年プロボウラーになって成功している。
怪獣映画も、東宝の「ゴジラ・ミニラ・ガバラ オール怪獣大進撃」という子供だましみたいな作品になってしまい、大映もバイラス、ギロン、ジャイガー、ジグラと毎年ガメラシリーズの新作を発表していたが、子供だまし脚本なのは相変わらずで、小学生低学年には受けたものの高学年になると、そのあざとい感じが疎ましく感じられるようになっていた。
子供向けが中心といえども、大人の鑑賞にも耐える作品であることが重要であり、そこをスポイルしたものは悉く失敗したと言ってよいだろう。
特撮番組は決して視聴率が悪かったわけでもなかったが、製作費の高騰やミニチュアセット作成の時間など多くの障害があり、その絡みもあって一旦終了を余儀なくされたと見るのが正しいのではないかと思っている。
ただ、新作が出なくなっただけで、平日4時〜6時台の再放送枠では定期的に放送されており、それを見るのが楽しみだった。
マルサン(ブルマアク)が発売していた怪獣ソフビで遊んだり、怪獣図鑑などのムック本やソノシートなどで怪獣に親しむ機会は多かったので、特撮氷河期でも怪獣で遊ぶことは廃れていなかった。
【70年代初頭の子供むけテレビ番組状況】
一方、1970年代初頭の子供向けテレビ番組と言えば、タイガーマスク、柔道一直線、アタックNo.1、あしたのジョー、ガッツジュン、金メダルへのターン、美しきチャレンジャー、キックの鬼など、アニメも実写もスポ根もの真っ盛りであった。
実写ものでは、スポ根以外にも刑事くん、おくさまは18歳、いじわるばあさん、すし屋のケンちゃん、アテンションプリーズなどが放送されており、いずれも人気作品であった。その他のアニメでは、みなしごハッチ、魔法のマコちゃんなどが放送されている。
異色どころでは「さすらいの太陽」という、流しの女性歌手(藤圭子がモデルと言われている)を主人公にした渋いアイドルアニメも放送されていた。個人的には好きな番組であったが、その後再放送もなく忘れ去られた存在になっているのが残念。
特撮番組はいわゆる第一次ブームが終わっていたものの、ウルトラマンやジャイアントロボの再放送が昼間の4時〜5時台にかけて放送されており、それを見ていた子供たちが多く、何度も言うが決して特撮が子供たちの間で流行っていなかったというわけではない。
一方で、スポ根番組は、巨人の星、タイガーマスク、アタックNo.1が相次いで終了に向かっており、ブームには陰りが見えていた。
テレビという事に限って言えば、子供たちの一番人気は特撮でもアニメでもなく「8時だヨ!全員集合」であった。視聴率50%を突破するというお化け番組であったが、主演のドリフターズのスケジュールの都合で、1971年3月末で一旦終了し、メインをクレイジーキャッツに入れ替えて「8時だヨ!出発進行」に切り替えた。この番組は半年間だけ放送された。ちなみに以前も語ったが、筆者は「8時だヨ!全員集合」をほとんど見ていない。我が家の土曜夜8時は親にチャンネル権があり、NHKを見ていたのだった。
そういう時代を背景として、主として「小学〇年生」「週刊ぼくらマガジン」「週刊少年マガジン」「週刊少年サンデー」など紙媒体からの情報によって、当時の小学生は特撮やアニメの新番組のリーク情報などを得ていた。
ウルトラマンの新作、仮面ライダーという等身大ヒーロー番組は、その初回放送以前から上記の雑誌等でリーク情報が流れており、その開始を心待ちにしていた少年が多かった。
【仮面ライダーの真のライバル】
第二次特撮ブームは、帰ってきたウルトラマンを嚆矢とする、という考え方は間違いではない。だが、その間、延々と続いていた再放送枠での旧作品の放送があり、新作でも「マイティジャック」「戦え!マイティジャック」「謎の円盤UFO」「宇宙猿人ゴリ」などが放送されていた事を忘れてはならない。特に「宇宙猿人ゴリ」は、関東地区では「巨人の星」の裏番組というハンデをものともせず、「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」「スペクトルマン」とタイトルを変えつつ、63話に渡る壮大なシリーズとして結実した。悪役をメインタイトルにした特撮番組であり、初期の公害Gメンなどの社会的問題を題材とした構成など、子供相手ながら骨のあるストーリー作りだったのも注目されてよい点である。
また、「謎の円盤UFO」は「サンダーバード」を作ったITC製作の実写もので、大人の鑑賞にも耐える優秀なSF特撮であった。
そんな状況の中、満を持して「帰ってきたウルトラマン」が1971年の4月2日に放送され、続く4月3日に「仮面ライダー」が放送されたのだった(関東地区)。
我々は前述の雑誌リークによって、帰ってきたウルトラマンや仮面ライダーの造形などを事前に知っていた。タッコングやキングザウルス三世などの造形もリークされており、放送を心待ちにしていたものである。
帰ってきたウルトラマンは、そのタイトルにモヤっとしたものの、主人公郷秀樹のカッコよさ、タッコングやザザーンなどの個性的な怪獣デザイン、そして何と言ってもウルトラマンの復活という出来事が、当時の小学生のハートを鷲掴みにしたのだった。
だが、仮面ライダーのスタートは帰ってきたウルトラマンほど順風満帆ではなかった。
関東地区では、同日に放送開始となったテレビアニメ「アニメンタリー決断!」という裏番組との対決があったのだ。
タツノコプロ製作によるこの番組は、太平洋戦争を題材にしたもので、日本軍と連合軍の指揮官や兵士の決断を描いたノンフィクションドラマであった。ミリタリーが好きだった子供たちはこちらを見るか、仮面ライダーを見るかの二者択一に迫られた。
わが家では父がミリオタだった関係もあって、「決断」を選択した。
最初、仮面ライダーを見ていた子供たちも、初期の怪奇要素の強さから決断に寝返った子供たちが少なくなかった。
関東地区での平均視聴率は仮面ライダー、決断とも8%で、がっぷり四つの状態であった。
だが、仮面ライダーの真のライバルは決断ではない。
この時間帯の人気番組は、TBS系で放送されていた「お笑い頭の体操」であった。
大橋巨泉を司会として、月の家円鏡、フランキー堺、左とん平などを解答者として様々なテストに挑戦するという番組で、30%近い高視聴率を保っていたのだった。我が家も仮面ライダー/決断が始まるまでは頭の体操を見ていたのだった。
仮面ライダーが高視聴率化した原因のひとつは、2号ライダーの登場だろう。
帰ってきたウルトラマンにしても、本郷ライダーにしても、変身シーンが決まらない。ピンチで変身する帰ってきたウルトラマンには、初代ウルトラマンのベーターカプセルのような小道具が無かったし、バイクに乗ってスイッチで変身する本郷ライダーも、子供たちが怪獣ごっこで真似をするにはハードルが高かったのだ。
そこに忽然と現れたのが2号ライダーの変身ポーズであった。
これは本郷猛役の藤岡弘がバイク事故で降板を余儀なくされ、仕方なく2号ライダーを仕立てたのだが、一文字隼人役の佐々木剛がバイクに乗れなかったため、苦肉の策として生み出されたものだそうである。
しかし、子供たちが真似しやすい変身ポーズは大当たりとなり、仮面ライダーは爆発的人気番組になったのだった。
関東地区でも裏番組の「決断」が2クールで終了し、頑なにライダーを拒否していた我が家でも、その人気に屈することとなった(笑)
従って、わたしが一番最初にリアルタイムで見た仮面ライダーは「ムカデラス怪人教室」なのであった。同じように2号ライダーの途中から仮面ライダーを見始めた友人たちは少なくない。「決断」終了シフト組だけでなく、「頭の体操」から切り替えた子供たちも多かっただろう。
結果的に、仮面ライダーは頭の体操をライバルとしつつも視聴率30%を超える人気番組となっていく。
仮面ライダーの旧1号編を見たのは、だから再放送の時という事になる。いつだったかは覚えていないが、仮面ライダースナックブームなどの社会的現象も絡んでいたので、さほど遅いタイミングではなかったと思われる。
第二次特撮ブームは、仮面ライダーV3で頂点をむかえることになる。
等身大系のキカイダー、バロムワン、イナズマン、ロボット刑事K、変身忍者嵐、怪傑ライオン丸、風雲ライオン丸、流星人間ゾーン、レインボーマン、ダイヤモンド・アイ、コンドールマン、等身大から巨大化したシルバー仮面、巨大ヒーローのウルトラマンA、タロウ、レオ、ミラーマン、アイアンキング、ジャンボーグA、ファイヤーマンなど大量の番組を輩出したが、マジンガーZを嚆矢とするロボットアニメの台頭で、次第に消滅していく。
筆者も中学生となり、仮面ライダーはXで卒業、ウルトラマンはいち早くタロウで卒業しており、ここで特撮ファンを一時的に中断することとなったのだった。
シン・ゴジラのBlu-ray&DVD発売。
待望のシン・ゴジラのBlu-ray&DVDが発売になる。
が、
思っていたものとは若干内容が異なっていた。
通常版Blu-rayとDVDは、本編と特典ディスクであるが、この特典がプロモーション映像とキャンペーン映像しか入っていないようである。何だよそれ。
Blu-ray限定のスペシャル特典ディスクに、やっとメイキングとアウトテイクが入るそうだが、面白くねえなあ。
メーカー側は誰も言わないけど、明らかにDVDより耐久性、保存性に劣るBlu-rayだけにスペシャル特典が入り、DVDには付いて来ないというのが何だかなあと、いつも思う。
4Kはともかくとして、通常映像であれば、余程の大画面で見ない限りBlu-rayの必要性は感じない。安いDVDではなく、高いBlu-rayを買えよ、というあからさまな戦略と思うが、これが反って購買者の購買意欲を削ぐ結果になってはいないだろうか?
特典ディスクで購買意欲を煽ることも否定したいが、まあ、そこまで責めなくても良いかなとは思う。しかし、Blu-rayとDVDに差をつけることはどうにも納得がいかない。
どう考えても10年後に再生できるかどうかすら分からない不安定なBlu-rayに大金叩く気になれないのは、かつてレーザーディスクで痛い目に遭っているからだ。あの時は偶然にも早めにヤフオク等で売り抜けたので、大きな痛手にはなっていないのだが、売らずに保存しておいて、粗大ゴミ化していたかもしれないと思うとぞっとする。
Blu-rayの保存性の悪さを考えるにつれ、レーザーディスクと同じ悲惨な末路しか残っていないと思うのだが、誰もそういう事は考えないのだろうか。
この傾向は、シン・ゴジラに限ったことではなく、アニメなどもそうなので、全体的な傾向なのであるが、もう少し売り方を考えないと、そのうち誰も買わなくなるんじゃないかとすら思う。
レンタルが本編だけのDVD、Blu-rayなのは当然としても、セルの通常版には少なくともメイキングやアウトテイクを付けたらどうか。限定版のスペシャルディスクには、単なるメイキングではなく監督や俳優のインタビューとか、初回上映時の舞台挨拶の映像とか、そういう「超マニアックなもの」だけを付ける方向にするのが健全なのではないかと思う。
シン・ゴジラの話を期待して読んだかたには申し訳ないが、内容に触れるつもりは全くないのであった。
DVDを買おうかと思ったが、メイキングが入ってないんならレンタルでもいいかなあ?と思い始めている。
シン・ゴジラを見た。
シン・ゴジラ、見てきました。
帰宅してからパソコンに向かい、ガンガンと感想を書いたら4万字を超えてしまい、これは流石に日記にも流せないという文章になってしまいました。それでもまだ書ききれた感じがしません。
そこで、ネット上でも見られる、同じ意見とか同じ感想を、バサバサと切り落としました。
切って切って切りまくって、最後に残ったのは、日本から追放され米国でゴジラの研究をしていた牧教授の残した言葉。
「私は好きにした。君らも好きにしろ」
これは、庵野監督から我々へのメッセージなんでしょうね。皆さん、どうか好きにしてください。
「怪獣総進撃」以降、48年間、延々と低迷を続けてきた東宝特撮映画が、今、大きく復活したのです。
私は特撮ファンとして、その事を無性に嬉しく思います。
アニメ・特撮主題歌とわたくし
twitterで特撮話などしていたら、頭の中が特撮・アニメ主題歌で埋まってしまったので、今日はその話。
幼少の頃、テレビ小僧だった私は、アニメ(当時はテレビ漫画)、実写を問わず子供向け番組はほとんど見ていたのだった。
幼稚園就学前には白黒のアニメ番組とNHKの人形劇が中心であった。鉄腕アトムより鉄人28号のほうが好きだったのは、主題歌のせいである。
「ビルの町にガオー、夜のハイウェイにガオー ダダダダダンと弾が来る バババババンと跳ね返す ビューンと飛んでく鉄人28号」
この歌はカッコよかったねえ。タイトルバックに影だけで登場する鉄人の姿もカッコよかった。だが、幼稚園就学前のガキなんである。歌詞を決定的に間違えていたのだ。
「手を握れ正義の味方、叩き潰せ悪魔の手先」
という歌詞があるのだが、これを、
「手を握れ正義の味方、叩き潰せ悪魔の洗濯機」
と覚えていたのである。「手先」の部分が、「てっさっき」と歌われるので、これを「せんたっき」と覚えてしまったわけだ。「手先」なんて幼稚園児には難しすぎるからね。
今でも母親に言われるから、毎日のように「悪魔の洗濯機」と歌って、親の失笑を買っていたに違いない。
アニメではスーパージェッター、宇宙戦隊ロビン、宇宙パトロールホッパなど、圧倒的にSFものが多かったけど、唯一無二の戦記もの、0戦はやとには燃えたものだった。
「見よあの空に 遠く光るもの あれはゼロ戦僕らのはやと 機体に輝くこんじきの鷲 平和守って今日も飛ぶ ゼロ戦 ゼロ戦 今日も飛ぶ」
特撮系では、ウルトラマンよりマグマ大使の主題歌のほうが好きだった。鉄人もそうだが、アップテンポの元気の良い曲のほうが好きなんだな。その最たるものが、仮面の忍者赤影の忍者マーチである。
「赤い仮面は謎の人 どんな顔だか知らないが キラリと光るすずしい目 仮面の忍者だ 赤影だ 手裏剣 しゅっしゅっしゅっしゅしゅ 赤影はゆく」
悪魔くん、忍者部隊月光、スペクトルマン、ミラーマンなんかも大好き。中でもカッコよかったのはキャプテンウルトラだね。これは冨田勲作曲という名曲でもある。
「月も火星もはるかに越えて 宇宙に飛び出すシュピーゲル シュピーゲル シュピーゲル
シュピーゲル スリーツーワンゼロ! そら行けキャプテンウルトラ」
主題歌といえば、誰が何と言ってもハンナバーベラの洋ものアニメだろう。チキチキマシン猛レース、ラムヂーちゃん、スーパースリー、大魔王シャザーン、少年シンドバッド、怪獣王ターガン、宇宙怪人ゴースト、電子鳥人Uバード、にげろやにげろ大レース、スカイキッドブラック魔王、ドラドラ子猫とチャカチャカ娘、ドボチョン一家の幽霊旅行などなど。今でも全部歌えます。突貫カメ君とかフランケンロボは主題歌が無かったんだよね。
一番好きなのは大魔王シャザーンかな?
「とどろけ とどろけ 稲妻ゴーゴー 出て来いシャザーン 大魔王シャザーン」
ハンナバーベラではなかったけれど、マイティハーキュリー、戦えキングコング、親指トムなんかも好きだったねえ。
洋もの実写版も好きだったけど、主題歌が無かったんだよな。奥様は魔女とかルーシーショーとか。
最高に面白かったのは、チンパンジーが主役の実写もので、「チンパン探偵ムッシュバラバラ」というのがあった。73年ごろだったかな?
「ちょいと出ましたチンパン探偵 ボクちゃん猿ちゃんチンパンちゃん その名も高きチンパン探偵 ムッシュバラバラバーラバラ だんごッ鼻ひろげて イカレたポーズ メスもしらけるオスもしらける 悪悪じいちゃん チンパンじいちゃん 悪悪ばあちゃん チンパンばあちゃん まっ赤っ赤なおヒップ けっとばせ けっとばせ」
これは今でも見たいねえ。
で、これらのほとんどを歌ったのが東京マイスタージンガーとボーカルショップ。別のグループだと思っていたんだが、ボーカルショップって、東京マイスタージンガーから分かれたグループだったんだねえ。道理で声が似てるはずだ。
※ 歌詞は記憶で書いていますので、誤認があったら平にご容赦頂きたく。
シルバー仮面
長い間、ボックスのみの販売で気軽に入手できなかったオリジナル版の「シルバー仮面」が、1巻ずつのリーズナブルな値段で発売になったので購入してみた。
実は、私はリアルタイムでシルバー仮面は見ていない。本放送の時は裏番組に円谷プロの「ミラーマン」が控えており、私を含めて我々の仲間うちではみんなミラーマンを見ていたからだ。実は、第一話のみはミラーマンより先行で放送されており、この第一話だけは見たのである。しかし、残念ながらシルバー仮面は、多くの点で子供を失望させる番組でしかなかったのだった。
まず、画面が暗かったこと。これは後に語られることであるが、色々な事情で画面を暗くせざるを得ないシーンが少なくなかったようである。それについては多くを述べない。
次に、シルバー仮面自体があまりにも地味であったこと。対するミラーマンも、巨大ヒーローの中ではかなり地味な存在だが、「必殺技を声に出して言う」というアクションが受けていた。だが、シルバー仮面には特筆すべき必殺技が無い。従って、アクションが無言になってしまう。これがダメなんだなあ。
次に、主題歌がカッコ悪かったこと。ミラーマンの主題歌に比べて、軍隊調でズンチャカズンチャカ演奏する感じのシルバー仮面の主題歌はあまりにもダサかった。
シルバー仮面誕生の経緯が全く描かれていないのも不満であった。何故シルバー仮面が誕生したのかの説明が驚くほどない。いきなりご都合主義的にヒーロー様の登場では、流石の子供でも何だかなあ、という気がしてしまったのを覚えている。対象年齢を中高生にしたのであれば、もう少ししっかりとしたシナリオを練るべきであっただろう。
配役としてはなかなか良いメンバーを揃えていたんだが、如何せん春日五兄弟は全員普通の人なんである。対するミラーマンのSGMも武器を持たない民間集団ではあるが、一応それなりの組織体であった。ジープで流浪する五兄弟と、しっかりした本部の中で活動するSGMとでは、勝負は付いていたようなものであった。また、途中で末娘のはるかが登場しなくなってしまい、そのあたりの説明も不十分で、脚本が練られていないイメージを強く持ってしまった。演じる女優さんの病気が原因らしいが、それにしても、である。
シルバー仮面は、監督に実相寺昭雄を招聘し、脚本は佐々木守と、それなりの人材を擁していたのだが、それが逆に仇になった感じである。今回、久々に見直してみて、これは子供には受けないな、というイメージを強くしてしまった。話が暗い、やたら人物の顔のアップが多い。カット割は凝っているんだが、子供的にはシーン展開が分かりづらくなってしまっている。やはりシリーズ第一話はお披露目的要素を強くし、もう少し明るい話で展開して欲しかったものだ。まあ、実相寺監督では無理な話なんだろうが。
ミラーマンとの視聴率合戦に負けたシルバー仮面は、テコ入れとして第11話から巨大化し、シルバー仮面ジャイアントとして出直すことになる。巨大化してからは必殺技も増え、そこそこ人気を博したようであるが、一方でミラーマンとの差異が少なくなってしまい、光子ロケットの謎もあっさりと解決してしまって、それも大いに不満であった。
そんなわけで、今の感覚で見てしまうと穴だらけの番組なのであるが、池谷仙克デザインによる宇宙人はどれも魅力的で、それだけでもこの番組を見る価値はあると思う。
あと、ミリタリー好きにとっては、春日兄弟が乗っているジープが初代トヨタBJだという点も注目だ。
GMCっぽい感じのする、アメリカンなフロント周りのBJは、今見てもかなりカッコいい。
宣弘社による特撮番組は、半年の猶予期間を経てアイアンキングを生み出すことになる。こちらはシルバー仮面での失敗をかなり反省して作られた傑作になっており、こちらのDVDも再発売になっているようなので、また機会を改めて紹介してみようと思う。
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