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2015.01.20 Tuesday

わたしのロック史(12) マイ・フェイバリット・テープ

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    高校時代からギターを始めた最大の理由は、モテたいということでした(笑)

    当時の高校生は、音楽やってるとモテるに違いないという誤った幻想を抱いていたんですね。でも、実際に音楽やってても、ちっともモテませんでした。

    大学時代に同級生とやったパンクバンドでは、ボーカルをしていたヤツがイケメンで、彼だけがモテました。楽器をやってる我々は全然モテないのに、何にも出来なくて歌しか歌えない(しかも、そんなに上手いわけでもない)男だけがモテたのです。

    たまたま学園祭を見に来ていた女子高校生たちに声をかけて合コンをしたのですが、一番かわいい子をそいつが掻っ攫っていき、理不尽な思いをしたものです。

    音楽がモテる道具だという幻想は無くなり、大学生にとってのモテるための武器は、テニス、スキー、車になっていました。

    特に車。良いクルマに乗れば女が寄ってくるというわけです。今では信じられないかもしれませんが、確かにカッコイイ車に乗りたいという女子は多かったですね。

    学生時代、バイトして何台か車を買いましたが、ボロボロの超安いものばかりで、とても彼女を横に乗せられるような車は買えませんでした。助手席無いのもあったし(苦笑)
    そういう時は家の車を持ち出したりしましたね。マツダのカペラという普通のセダンですが、ロールバーの入ったジェミニより遥かにマシでしょう。

    この時代、車で音楽を聴く時にはカセットテープが主流でした。カセットテープに、好きな音楽をダビングして、マイ・フェイバリットテープを作るのです。外側のケースには、インレタを使って曲名やバンド名を書き込み、お洒落なデザインにしたりしました。

    そんなのを作って聴いたり、彼女にプレゼントしたりするんです。そういう時の選曲は、耳馴染みのよい産業ロックとかベストヒットです。間違ってもブラック・サバスやキング・クリムゾンではありません。

    かつてのプログレバンドの人たちが、産業ロックに身をゆだねて復活してきたのも、その頃です。エイジアの登場はセンセーショナルでしたねえ。ギター売らなきゃ良かったと後悔しましたが、時既に遅し。

    エイジアは、83年の暮れに来日するのですが、直前でまさかのジョン・ウエットン解雇。代わりにグレッグ・レイクが参加し、半分EL&Pになってしまいます。
    日本公演は、米国時間に合わせて生中継された関係で、昼間の2時くらいに放送しました。水曜日だったかな?TVKの中継だったので、生で放送を見ることが出来た人は、ごく限られた人だけだったと思います。
    私も、ライブに行く気にはなれませんでしたが、この放送は学校を休んで見ていました。急ごしらえのレイクがイマイチなのは仕方ないことでしたが、その分ハウ師匠が頑張っていた感じはしました。特にジェフ・タウンズの背後に立ち並ぶキーボード群が印象的でしたねえ。



    両脇のタレ幕がダサすぎる。

    この年、セックス・ピストルズを脱退していたジョニー・ロットンが、本名のジョン・ライドンに戻って結成していたパブリック・イメージ・リミテッドが来日しています。
    行く気まんまんだったのですが、来日直前にギターのキース・レヴィンが脱退してしまい、すっかり行く気がなくなりました。見に行った友人の話だと、半分くらいパンクファッションの客が居て、ピストルズ時代の曲をやれと煩かったようで、アナーキー・イン・ザ・UKを演奏したときは大盛り上がりだったとか。

    その後ライブアルバムが出たので買いましたが、何となく今ひとつの印象は拭えず、行かなくて正解だったかも。

    そうだ、バウハウスの来日公演に行きました。
    蛍光塗料を塗った衣装で怪しく光るピーター・マーフィーが印象的だったんですが、昼公演だったので、終わったあと、外に出た時にまだ明るくて、そのギャップが妙に印象深く残っています。

    その当時、日本のバンドでは、サザン・オールスターズを筆頭にして、湘南サウンドみたいなブームを作っていきました。フュージョン系も流行っていましたね。スクエアとかカシオペアが出てきたのはこの頃だったかな?

    レベッカ、聖飢魔II、BOOWY、など、日本のロックも段々とレベルが上がってきていて、そういう曲も好むようになっていました。聖飢魔IIは、メジャーデビュー前の、まだキッスみたいなメイクをする前の頃から聴いていました。ロフトなどのライブハウスにも行くようになりました。日本のインディーズシーンを知ったのはこの頃で、そこからインディーズ系にもハマります。

    もう演奏することは殆ど考えず、聴くほうだけになっていました。

    <つづく>
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