クルクルちゃん TOPに戻る

Since 1997.1.1
CONTENTS

雀鉄BLOG
 軽便鉄道模型製作記

トーマスガンダム
 ブログ化を予定 


大盛飯
 金属恵比須御用達写真サイト

INPRESSIONS
 随時更新 

パチモン怪獣図鑑
 更新停止中 

大洋ホエールズ
 更新停止中 

MY BOOKMARKS
 2010/07/06 

CALENDER
S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< September 2017 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECENT COMMENT
  • 艦これにっき(140)サラトガMK.IIと地獄の新任務
    雀坊。 (09/20)
  • 艦これにっき(140)サラトガMK.IIと地獄の新任務
    いけちょ (09/19)
  • 艦これにっき(139) 2017年夏イベ 西方再打通!欧州救援作戦 狭霧&天霧掘りと総括
    雀坊。 (08/30)
  • 艦これにっき(139) 2017年夏イベ 西方再打通!欧州救援作戦 狭霧&天霧掘りと総括
    いけちょ (08/29)
  • 艦これにっき(138) 2017年夏イベ 西方再打通!欧州救援作戦 E7本戦
    雀坊。 (08/29)
  • 艦これにっき(138) 2017年夏イベ 西方再打通!欧州救援作戦 E7本戦
    いけちょ (08/28)
  • 艦これにっき(137) 2017年夏イベ 西方再打通!欧州救援作戦 E7ギミック解除
    雀坊。 (08/25)
  • 艦これにっき(137) 2017年夏イベ 西方再打通!欧州救援作戦 E7ギミック解除
    いけちょ (08/24)
  • 艦これにっき(136) 2017年夏イベ 西方再打通!欧州救援作戦 E6攻略
    雀坊。 (08/21)
  • 艦これにっき(136) 2017年夏イベ 西方再打通!欧州救援作戦 E6攻略
    いけちょ (08/21)
イチオシ
qrcode
TEXT STYLE
<< メロトロン実演会 | main | 望月三起也さんのこと。 >>
痴女の誕生
駅弁仲間っていうか飲み仲間っていうか、そういう感じで、たいてい酒の席でしか会わない安田理央さんが、ご自身の専門分野であるアダルトビデオの歴史を分かりやすく書いた本。

たいへん読みやすい文章なので、普段あまり本を読まない人にもおすすめである。

私は、独身時代は随分アダルトビデオにはお世話になったものだが、当然のように彼女がいた時期とか、結婚後は利用していないので、80年代初頭の時代からところどころ歯抜けで、95年くらいまでの、一部のAV女優さんしか分からなかった。

最近の人では、つぼみさんとか、名前だけ知ってる人が数人いる程度なので、その都度スマホで名前検索しながら画像を見るようにしていたのだけれど、当然ながらAV女優さんなので裸の写真が山ほど出てきて困惑した。ロリ女優とかおばさんとか書かれると、いったいどんな顔なのか知りたくなって検索しただけなのに、裸のほうが多いんだよな。当たり前だけど。

そこで感じた事は、最近の若い人は、アダルトビデオなんか借りなくても、スマホで簡単に画像や動画が検索出来てしまい、エロに対する敷居が随分低くなっているのだなあ、という事であった。

特に名前を秘すが、数人の女優さんは、いきなり無修正画像とかが出てきてコーヒー吹きそうになってしまった。これじゃあ18禁なんて無意味じゃないの?

僕らの世代は、アダルトビデオの前にビニール本があり、それ以前はPLAYBOYとかGOROとかの雑誌のグラビアでしかヌードは拝めなかった。ポルノ映画など、高校生ではまず見られなかったし、そういうモノは写真に頼っていた時代である。

女性店員さんのいる本屋では、そういう本はなかなか買えず、商店街の隅にあった爺さん婆さんが経営している小さな古本屋で、他の雑誌に紛れてエロ本を買うしかなかったし、その時の興奮とか、表紙だけを見て内容を判断する「選球眼」を鍛える必要があった。

だから表紙だけ可愛くて中がメタメタの失敗作を掴まされた時の落胆は大きかったし、それはレンタルビデオになってからも同じであった。

今の若い子たちは、そういう口惜しさを感じることも、良いものを見極める努力をすることもなく、簡単にエロ画像や動画を手に入れることが出来るから、そういうものに対する興奮とか高揚感が薄くなり、それ故に草食男子などが育成されてしまうのではないか、などと思ったりする。

話を安田さんの本に戻そう。

この本では、淡々とAV史が語られているのであるが、時代の流れによって変遷する市場ニーズが適格に描かれ、なるほどなと頷きながら読み進めていった。
日本人の性的嗜好の変化や、AVに求めらる市場の変化などが、その時代背景と相まって、日本のサブカル論としても大変興味深くまとめられており、どちらかといえば硬派な本である。ある意味、女性にもおすすめの本だ。
特に巻末のAV年表は資料性が高く、これだけでも買う価値がある。

ただし、意図的なものと思われるが、いわゆるアダルトアニメに関しては、全く触れられておらず、そこは割り切りと思われる。あの世界も奥が深そうだからね、なまじ表面だけなぞるより、すっぱり切って正解と思う。

正直、現在AV業界で使われている「痴女」という言葉の意味が全く理解できておらず、本書を読んでようやく「痴女の誕生」という本書のタイトルの意味が理解できた程度の素人なのであるが、第4章の「痴女は女が作った」では、今までのAV史の流れを押さえたうえで、痴女というジャンルを作り出していく過程の論理が展開してゆき、どんどん引き込まれていく。

私は本当にAVには疎いので、最近では、たまに出張先のホテルなんかで、料金込みテレビ見放題なんていうサービスがあったりして、そこでケーブル放送のエロビデオをザッピングする程度でしか見た事が無いのだが、そういう素人にとって、とりあえず見てみようと思うのは、まず第一にAV女優っぽくない可愛らしい感じの単体ものである。

そして、画面上に表示される「ジャケット写真」と現実に出てくる女優さんのギャップ(主として顔の違い)にげんなりして、見るのを辞めてしまうことが多いのであるが、そういう視点でしかAVを見ていない身にとっては、未だに企画ものとか熟女とか、何が面白いのかさっぱりわからない。

個人的な話になってしまって恐縮なのだが、普段の顔とセックスシーンでの顔の違いで、セックスシーンのほうが良い顔をしている女優さんというのはとても少ない。そういうのを発見すると当たりだと思うんだけど、そういうニーズって無いのかな?
エロ漫画やエロアニメの1ジャンルである「アへ顔」みたいなものは反吐が出るほど嫌いなので、その逆みたいなニーズがあってもいいと思うのだが、そこまで突き詰めるつもりもない。

変な話になってしまった。自分の性的趣向を暴露してどうする。話を戻そう。

さて、本書の第3章では熟女が取り上げられている。昔からオバサン趣味、年上嗜好のある友人とかはいたが、私は全くそういう素養はないので、熟女なんかありえないだろうと思って、本書に出てくるAV熟女の方々の写真を見て、全く問題なくストライクゾーンに入っていたのに驚愕した。
そりゃそうだよ、54歳のおっさんなら同年代の女性でも、まず問題ないよね。ましてや40代、30代なら全然OKだ。なるほど、熟女というのは、単純に年上願望とかそういうものだけではなく、AVの利用者層の年齢上昇によって、女優さんの許容範囲が上がったという要素もあるのだね。
良く考えれば当たり前の事なのだけれど、AVを見るという行為は、ある意味自分自身が中学高校生に戻ったような気分になってしまうので、余計に熟女は無いんだと決めつけてしまっていたことに気が付いた。
逆に、中年は自分の娘世代の10代、20代前半のAV女優には興味を惹かれない場合もある、という話も新鮮だった。ウチには子供が居ないので、なかなかそういう感覚にはならないが、自分の娘と同じくらいのAV女優さんに欲情してしまうのは、倫理的な問題も絡んでくるので、色々と難しい問題であろう。

その一方で、安田さんが自分の著作やブログなどで紹介する「良いAV」は、素人の私にはレベルが高すぎて、割と理解できないものが多い。もっと単純に、可愛い子が普通にセックスしてるだけのほうが見ていて楽だと思うんだが、やはりAVを見続けたプロの人々にとっては、必ずしもそういうものだけではないのだろう。

特にアダルトビデオなどは、段々と慣れてきて、刺激が強いものを要求しがちなので、そういう部分での感覚の差というものを、本書に於いても感じる部分があった。

だから、本書の第5章の「男の娘の時代」は、当初さっぱり理解できなかった。
最初は、AVを見飽きたヘビーユーザーとか、普通の女の子のセックスシーンを撮っただけのものでは満足できなくなった人たちが「男の娘」を持てはやすのであろうか、と考えていた。

その答えはこの章の最後にヒントが書かれている。今の若い男の子は男性器が好きで女性器が嫌いという人が多いのではないか、という話だ。

僕らの世代は、女性器というのは不可侵領域であって、余程恵まれた(?)人でなければ、18歳くらいまでに直接女性器を見る機会などなく、女性器の詳細を知ることは出来なかった。だから、ある程度大人になってから、それに接しているので、実物と幻想のギャップに幻滅したことはあったとしても、女性器はある意味神格化されている。それを汚いとかグロいと思う前に、思わず拝んでしまう感じがある。だから、おおむね女性器は好きなはずだ。全くの余談ではあるが、女性器を「観音様」と称した感性は素晴らしいと思うね。

しかし、最近の若い人は、ネット検索すれば、実に簡単に女性器の無修正写真や動画に接することが出来る。それには、性的興奮を覚える以前にグロテスクであるというイメージを持つのではないか。

実際、女性器は内臓に近い感覚があるので、冷静に見ると結構グロテスクである。しかし、僕ら世代はそこに墨が塗られ、想像することで性欲を膨らませてきた。だから、実際に女性器を見た時に、グロテスクである以上の興奮があったのだが、今はそういう感覚は少ないのだろう。

人間の場合、性器と尿器はほぼイコールなので、汚いというイメージもあるだろう(それは男性器のほうに顕著だと思うけれど)。
つまり男の娘ブームは、トランスジェンダー的なものではなく、単純に男性が男性器好きな結果としてもたらされた男根信仰みたいなもの、という事だ。だからこそ、一過性のものであって、今は廃れ始めているのだという。

そういった、理解不能だった事象にも、ある程度の回答を得ることが出来たので、個人的には大変有意義な本であった。

最後に、AV女優の名前だけを並べ、薄い明朝体で覆った装丁の素晴らしさにも言及しておきたい。
これは研究書であり、それに相応しいとても上品な装丁である。鈴木成一さんというかたのようだ。
本には装丁も重要な要素だと思っているので、このセンスの良さには脱帽するばかりである。装丁の良い本にハズレは少ない。


痴女の誕生 アダルトメディアは女性をどう描いてきたのか
安田理央
4778315138
 
| 【本】 | 14:11 | comments(0)
コメント
筆者だけにコメントしたい場合は、こちらへお願いします。











ご意見、ご要望は、こちらまで




雀坊堂関連サイト - ゆきうぇぶ


コレクションとカメラの雀坊堂