クルクルちゃん TOPに戻る

Since 1997.1.1
CONTENTS

雀鉄BLOG
 軽便鉄道模型製作記


大盛飯
 金属恵比須御用達写真サイト


出張めし
 サラリーマンの昼飯日記

INPRESSIONS
 随時更新 

パチモン怪獣図鑑
 更新停止中 

大洋ホエールズ
 更新停止中 

MY BOOKMARKS
 2010/07/06 

CALENDER
S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECENT COMMENT
イチオシ
qrcode
TEXT STYLE
<< 美術館はしご | main | 1980年のマグマ大使 >>
ロリーナ買い占め問題を考えた

コレクターの端くれとして、由々しき事件が勃発してしまった。
京都高島屋で起きた、ロリーナ買い占め事件である。

知らない人のために、顛末を簡単に記述しておく。

京都高島屋に於いて、ボークスの人気ドール「ロリーナ供廚特別仕様で限定販売。
4日間の期間限定で、先着100体(一人2体まで)という制限が付いていた。

朝から行列が出来、整理券は50人で無くなった。つまり先着の50人は全員2体ずつ買ったという事になる。

ところが、ここから話がおかしくなる。

50人分の整理券を一人の人物が回収し、全ての金額を一人で支払ってしまったのだ。

明らかな買い占め行為である。

しかも、高島屋サイドはそれを止めることが出来ず、結局転売屋(中国系らしい)が全てのドールを買い占めてしまった。

***

これは高島屋側で食い止めることが出来た事件であった。決済時に、買い占めと判断してその人には2体以上販売するべきではなかった(2体分は、当然権利がある)。
しかし、それが出来なかったのは明らかに高島屋側のミス。まさかそんなことになるとは思ってもいなかったのであろう。

この転売屋は結構有名な人物らしく、情報によれば勝利宣言した上で、次も実行する(日本橋高島屋でも販売があるようだ)と嘯いているらしい。盗人猛々しいとはこのことか。

ドール100体分の費用は何と1千200万円。そんな大金を使って買い占めするなど、予想外って言えば予想外なので、高島屋側の非を問うのは少し可哀想な気もするが、一人で全部支払っている時点で買い占めなのは明白なので、そこで何とかする方法はあったと思う。担当者クラスでは、その判断は無理なので、もっと上の人が動くべきだった。その点は高島屋は充分に反省する必要がある。

ファンの間では、この商品を転売屋から買うな!という声が出ているが、中国人バイヤーが買ったという事は、商品は中国に流れるので、国内流通の可能性は無さそうだ。

ドールの世界には疎いが、世界的にコレクターが多く、ボークスの人形は人気も高いらしい。
その、限定品が国内だけで販売されるというのであれば、海外コレクターはどんな手を使っても入手したいと思うのではないか。ボークスは韓国に進出したが失敗して撤退しているようだし、そんな状況下で限定品が販売されれば、転売屋に頼んででも入手したくなる海外コレクターが居ても不思議ではなかろう。むしろ大歓迎という可能性だってある。

転売屋が嫌われるのは、安い値段で買い占めたものを高く売って暴利を貪る姿が見えてしまうからだが、商行為の原理原則から考えれば、「そんなボッタくり値段で買う馬鹿のほうが悪い」という身も蓋もない結論しかない。

実は、コンサートチケットなどを高額販売する、いわゆる「ダフ屋」も、売る方だけでなく「買った方も処罰されることがある」という事は覚えておいたほうがいい。

これは物価統制令という条例で決められている事で、要するに「定価」より著しく高額な値段で売買し、物価を吊り上げる事を抑制するための法律なので、買った方もそれに抵触するというわけだ。転売行為もこれに該当するので、場合によっては買った方も処罰される可能性があることは覚えておいたほうがいい。

また、ダフ屋行為そのものが、都条例などの迷惑防止条例に引っかかるケースもある。

しかし、ここで問題になるのは、売買した時点で犯罪になる可能性があるわけなので、「買う行為だけ」を止めることは法律的には出来ないのだ。買い占め行為を法的に止める手段がない。だが、前述の都条例などでは、転売目的で購入することが禁止されているので、これを盾にして防衛する方法はある。

 

ロリーナについては、その条例を盾にしてバイヤーの購入を制限することが、もしかしたら可能かもしれない。
しかし基本的に、転売屋の買い占め行為を止めるには、売る側が何等かの対策を講じるしかない。

だが一方で、売る側にとっては全て売り切る事も重要だ。買い占めは、商業的に見れば在庫を全部買い取ってくれるわけだから、売る方としては悪い話ではない。そこから先、どのように商品が流通していくかに、メーカー側は責任を持たないし、持てない。

その意味では、大儲けを企んで買い占めた転売屋からは「絶対に買わない」事くらいしか対策の余地がない。

誰も買わなければ儲からない。儲からなければ転売屋は居なくなる。ごく単純な論理である。

しかし、限定品を欲しがる層は必ずいる。金に糸目をつけないというよりも、例えば地方に住んでいて、東京に出るまでの交通費や宿泊代を考えたら、その分の費用を払ってでも転売屋から買ったほうが安くなる、という論理が成り立つので、一概に転売行為そのものを全ては否定できないだろう。

ただし、今回のような事件が勃発すると、メーカー側にも悪い印象を与える事になる。場合によっては致命的な事にもなりかねない。だからこそ、メーカーも限定品の販売方法については、もう少し慎重になるべきだと思う。今回の事件は、それに少なくとも一石を投じた可能性がある。今後の改善を願うばかりだ。

***

ワタシもガチなコレクター時代には随分限定品に踊らされたものだ。しかし、今では、そういうものからはすっかり足を洗っている。鉄道模型でもカメラでも、限定品などに惹かれることはない。

その境地に達するまで、随分勉強代を支払ったものだと思う。

結局、人間は懲りないと治らないものなのだと思うね。

そういったファン心理を逆手に取って、暴利を貪ろうとするから転売屋は嫌われるのだろう。その趣味には一片の興味もないのに、金のためだけに買い占めるという姿も、ファンから見たら憎悪の対象になるに違いない。

だが、やはり私は、「ボッタくりと分かっていても転売屋から買うほうが悪い」と思ってしまう。

射幸心をコントロール出来ないコレクターは二流です。

 

| 【コレクション】 | 10:03 | comments(2)
コメント
転売屋が儲かるのは,相場よりずっと安い定価で販売しているからで,値段を上げれば転売屋の利ざやは減ります。防ぎたければ,製造元なり販売元なりが,最低落札価格を定価に設定して,100体全部オークション方式で販売すれば良いのではないでしょうか。そうすれば相場の値段で落札されることになり,転売屋が利益を得る分が全部商品価格になって,製造元に入ります。
| 別ジャンルのコレクター | 2018/04/02 11:28 AM |
コメントありがとうございます。

ちょっと読み違いがあったので書き直します。

メーカーがオークションで販売しても、その全てを転売屋が購入し、さらに高い値段をつけて再度オークションに出すことが可能になってしまいます。

心情的にも、メーカーなのにオークションで販売することに不快感を示す人が多いでしょう。

定価を下げないように、一定の価格以上で販売することをメーカーが強要すると、それは独占禁止法違反に問われますので、基本的にメーカーは自社製品をオークションで販売することは出来ないと考えたほうが良いと思います。


| 雀坊。 | 2018/04/02 12:45 PM |
筆者だけにコメントしたい場合は、こちらへお願いします。











ご意見、ご要望は、こちらまで




雀坊堂関連サイト - ゆきうぇぶ


コレクションとカメラの雀坊堂