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ヤマト2199展に行く

  5月に新潟でオープンした、マンガ・アニメ情報館なる施設のオープニング記念で、宇宙戦艦ヤマト2199展というのを開催しているというので行ってきました。(このためだけに新潟に行ったわけじゃありませんが)

 入場料は大人600円。限定の加藤直之氏のイラスト絵ハガキがもらえます。これはヤフオ(以下略)
 ヤマトの巨大模型が置いてあったそうですが、おもちゃショーに行ってしまったので、現在は日本を代表するイラストレーター、加藤直之氏の直筆壁画に代わっています。これが素晴らしかった。デスラー艦隊と遭遇したヤマトの後姿が、力強いタッチで描かれています。その他、BD/DVD特典イラストの原画なんかも展示されていました。

 直筆サインも展示中。いやー、これらの作品が見られただけでも来た甲斐があったというものです。

 山田卓司氏によるヤマトのミニチュアも展示中。ただ、全方向から鑑賞できるようにクリアケースに入っており、しかも子供にも見えるように配慮されているため、視線が低く設定されており、それが何ともダサいイメージになってしまったのが残念です。



 プロの作品なので、それなりのクオリティを感じますが、所詮プロ作品。素人作品に見るような無駄なコダワリが無く、そこがかなり詰まらない感じ。上手くなくても情熱的な素人モデラーの作品には、しばしばグッと来るものがありますが、プロ仕事はソツなく仕上がっているものの、訴えかけるものに欠けてしまいます。手抜きとは言いませんが、予算の関係みたいな所を感じざるを得なかったのがどうにも今ひとつでした。ウーン、模型って難しいですねえ。

 最後には、むらかわみちお氏の原画がずらり。版下用の上質紙に鉛筆書きの原稿です。これをスキャンしてペン入れ、色付けをするという事なんでしょうね。丁寧に描かれた下絵の見事さもさることながら、フキダシの中の直筆の台詞がとてもいい感じでした。出版時には写植になってしまうわけですが、とても丁寧で綺麗な字で、筆者の性格が反映されているような感じです。(ここのコーナーは撮影禁止)

 草琢仁氏の印象的な作品、「観測員9号の心」のイラスト原画も一見の価値ありです。

 あとは、等身大の森雪とか古代のパネルがあって、記念写真が撮れるほか、塗り絵コーナーなんてのもありました。

 7月いっぱい展示中です。

『宇宙戦艦ヤマト2199展』

新潟市マンガ・アニメ情報館
新潟市中央区八千代2−5−7 万代シテイBP2 1F
http://www.manganime-niigata.jp/jyohokan_ie.html

【会期】2013年5月2日(木)〜7月31日(水)
【開館時間】午前11時〜午後7時(土・日・祝は午前10時〜)
【観覧料】一般600円/中高生400円/小学生200円(土・日・祝は中学生以下無料)

| 【マンガ・アニメ】 | 09:37 | comments(0)
宇宙戦艦ヤマト2199を見た。

  以前から何度も書いているが、ヤマトはそんなに好きじゃないのである。ヤマトっていうか松本零士ね。戦記ものは良いんだけどねえ、宇宙ものは今ひとつという印象。

 その、松本零士抜きで、ヤマトが再度アニメ化されているという。映画館で4話ずつ先行上映し、後追いでTV放映するという変わった方式を取っているのだが、おかげでDVDが出るほうがTV放映より先という現象に陥ってしまった。

 伝え聞く所によると、女性乗組員がたくさんいる(旧ヤマトは森雪のみ。そこがイマイチな所のひとつである)とか、旧版の矛盾点を上手くカバーしているとか、アナライザーがスカートめくりしないとか、良きにつけ悪しきにつけ、色々な情報が入ってきて、これは試しに見てみるかなという気になった。

 ヤマトシリーズを評価出来ない最大のポイントは、雨後の筍のように乱立した続編だ。パラレルワールドでもあるまいし、TV版と映画版で複数の結末が存在したり、作りなおしたりしているところがどうにもダメだった。そもそも、オリジナル版のラストで、死んだはずの森雪が生き返っちゃうところで子供心にも幻滅したというトラウマを引きずっているのが大きい。

 その後読んだ小説版ヤマト(石津嵐作の朝日ソノラマ版)が、凄いラストシーンだったので、余計にアニメ版のほうがダサい感じがしてしまったのだ。

 で、今回の2199。

 驚いたのは、殆どのキャラクターデザインが大きく変わっているのに、あまり違和感を感じないことだ。沖田艦長を筆頭に、佐渡先生や真田さんのイメージが原作と似ているせいもあるが、顔が変わっても性格が変わっても、違和感を感じないというのは、ひとえにBGMが同じだから、という事があるだろう。
 宮川泰氏の音楽を、息子の宮川彬良氏が、限りなく忠実に再現しているらしいのだが、これが素晴らしい。オリジナルの楽譜が残っておらず、全て耳で聞いて譜面起こしをしたそうである。
 
 音楽が同じという事が、如何に重要であるかを思い知らされた。リメイクの違和感の多くは、音だったとはね。新しい発見である。

 ネタバレになるような内容は、出来るだけ書かないようにするが、オリジナル版原理主義者の方々にも、この新作は好意的に受け入れられるのではないだろうか。松本零士の絵じゃなきゃダメだという極右翼的な思想の人以外はね。

 さて、第4章までDVDを借りて見た。ほぼTV放送版に追いつき、追い越したことになる。これからは毎週テレビを見てもいいかもしれない。

 で、今後の展開で気になる点をふたつ、みっつ挙げておこう。少しネタバレになるかな?

・果たして森雪の「正体」は?(どうも地球人じゃない気がする)
・古代守が「ハーロック」で登場するか?(出すなよ)
・最終回は、どのようになるのか?

 おそらくオリジナル版を踏襲し、不自然な部分は修正されていくんだと思うが、森雪を殺して生き返らせるのだけはやめてくれ。

それにしても、アナライザーがスカートめくりをしないのは「放送コード」上の問題らしいが、合法的になんとかならんものかなあ?

 

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| 【マンガ・アニメ】 | 15:42 | comments(7)
ガルパン考(1) 如何にして予はガルパンの虜となったか。

 一旦封印していたガルパン感想ですが、珍しくも封印を惜しむメールを頂いたので、調子に乗って再掲させて頂きます。その(3)は新規公開になります。
三回続きなので、読みやすいようにその(1)を先頭にして、並び替えました。

エールを贈って頂いた○○さん、どうもありがとう。

***

 最初、こんなに人気が出るとは思ってもいなかった。
 昨日、3ヶ月の休止期間を明けて漸く完結したアニメ、ガールズ&パンツァー(以後ガルパンと略す)である。

 以下、ガルパン人気について、例によって長々と書いてしまうので、興味のないかたはスルー推奨。

 ※本文中には多くのネタバレを含みますので要注意。

 知らない人のために簡単に解説しておくと、ガルパンは「大洗の女子高生が戦車を乗り回すという設定」(読売新聞より)のアニメである。そう書くと身も蓋も無いのであるが、決して間違っちゃいない。というか、これが真実である。アニメを知らない人が書いた文と思われるが、それが真実を突いていたりするんだから面白い。

 ここで注目したいのは、「戦車を乗り回している」のであって「戦争している」わけではない。そこがまず重要な点であるのだが、その話は後回しにしておこう。

 多くの人が、このアニメの第一回を見て、ある人は感動し、ある人は戸惑ったに違いない。
 まず冒頭、いきなり戦闘シーン。CGを駆使し、パースもデッサンも狂っていない戦車が縦横無尽に駆け巡る。私のようなミリオタは、何の説明もなく唐突に始まった冒頭の5分間に流れる、この戦車の走行シーンだけで魅了されてしまった。特にIV号戦車の砲塔を中心に据えて、ぐるーっと回転していくシーン。これは鳥肌モノであった。

 戦車というのは、アニメにとって最も不向きな題材なのだそうである。手書きで戦車の走行シーンなど描こうものならアニメーターが地獄の苦しみを味わうことになる。アナログではパースの取り方が難しいし、メカの絵が歪むことが避けられないからだ。

 私がこの手のアニメに全く興味を示せなかったのは、ひとえにメカの描き方の酷さに尽きていた。宇宙戦艦ヤマトなど、動いているヤマトの船体の「ひずみ」がどうにも耐えられなかった。こんなものをアニメで見るくらいなら、まだ実写の「宇宙からのメッセージ」とか「さよならジュピター」(どちらも国産SF映画。日本人がSF作るとダサくなっちゃうんだよねえという見本のような作品。宇宙…は深作欣二監督だよ。無駄に豪華。)でも見ていたほうがマシという感想しか無かったのである。

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 同様の理由で「ガンダム」系列も全く見ていない。まだモビルスーツのほうがマシかな?という気がしないこともないけれど。

 そんな私のアニメメカ嫌いを払拭してくれたのは、2006年に作られた「よみがえる空」というアニメで、これは、海上自衛隊の救難ヘリUH−60Jを主役に据えた、どちらかと言えば硬派なアニメである。UH−60Jが、3DCGによって見事にアニメ化されており、遂にアニメにもこの時代が来たか!と唸らされたものである。私のアニメ嫌いはこのアニメで払拭されたようなものなので、興味のあるかたは、是非このアニメもご覧頂きたい。

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 話が逸れたので、元に戻そう。
 そういうわけで、戦車好きに対しての「掴みは充分」な第一回だったわけだが、一方で、戦車素養のない、一般のアニメファンは戸惑ったに違いない。なんじゃこれは?という感じだったのではないか?見たこともない無骨な戦車に、頭の大きな、デザインの狂った女子高生が乗っている変なアニメに見えたことだろう。キャラクターデザインについても後で言及する。

 事実、初回放送から数回に渡って、ネット上での評価は真っ二つに分かれていた。ひとつがミリタリー系素養のある人たちによる、ネガティブキャンペーン。やれ、階級章が間違っているだの、設定がおかしいだの、枝葉末節にこだわる事。まあ、それはいわゆるオタク感性なので、このアニメに限ったことではなく、実物をアニメ化する際にはよく言われていることだ。

 しかし、そんな「木を見て森を見ず」的な批判は抹殺されていく。何故なら、あまりにも設定が荒唐無稽すぎて、真面目に細かい部分を指摘するのが馬鹿らしくなってしまうからだ。だいたいにおいて「戦車道」なる設定がとてつもなく変なのだが、それを指摘してはこのアニメが成立しない。従って、ミリヲタ諸氏は仕方なく「戦車道」を肯定するしかないのだが、その時点でもう魔術に嵌っているわけである。

 「全国戦車道選手権」でありながら、イギリス、アメリカ、イタリア、ソ連(決してロシアではない)各国と戦うんである。全国って何?ダージリンもカチューシャも日本人という設定ですか?世界統一されちゃってんのかな?

 しかも、彼女たちは「学園艦」という巨大空母に住んでいる。広大な飛行甲板上に街が出来ちゃってて、山川があり、戦車が捨てられているってどういう設定なのよ?!スケール感ガン無視!!第一話で放送されたラストシーン。主人公たちの通う大洗女子高のグラウンドからずーっと映像が引いていき、学園艦の全貌が出現するシーンでは仰天せざるを得なかった。
 私は、このシーンだけでも、確実にこのアニメが面白くなるであろうという確信を得た。好みなんて、そんなものなのである。逆に、このシーンでドン引きしちゃった人もいたに違いないけれど。

 ミリヲタモデラー的なもうひとつのポイントは、あまりにビビッドなデザインに変更された三号突撃砲戦車の雄姿だったのではなかろうか。後部に四本の幟を立て、車体側面には真田や坂本竜馬の紋所を付け、カエサルやロンメル将軍の名言をちりばめる。下回りの塗装は新撰組だ。この三突がなければ、多くのミリヲタがここまで魅了されることは無かったかもしれない。型式は違うけど、思わず私も模型で作っちゃったしね。
 しかも、主役はティーガーやパンター戦車などの素人受けするカッコいい戦車ではなく、地味ながらミリヲタで嫌いな奴は居ない「ドイツの馬車馬」IV号戦車。しかも短砲身のD型という選択肢の渋さに唸らされる。その他、八九式中戦車、M3リー中戦車、38(t)軽戦車という大洗女子高チームの戦車の選択肢も、明らかに玄人好みであって、そこがまた、ただものではない感を漂わせていたのである。普通にミリヲタでAFV好きなら、このラインナップで萌えないはずがない。

 このアニメがヒットした要因のひとつに、ミリヲタからの好意的な支援があったことは明らかな事実だ。アニメ属性の無い、或いは隔していた輩が(特に俺みたいなおっさん)みっともないくらいに盛り上がってしまった。普段は地味にスケールモデルの紹介しかしていない模型雑誌がガルパン特集なんてのをやってしまったり、比較的玄人好みの戦車キットやデカールを作っていたメーカーの全面協力があったりと、ガルパン人気の底辺を支えていたのは明らかにミリヲタであると言っても過言ではないだろう。数年前にヒットした「けいおん!」同様、アニメ属性の無かった人(特におっさん)を取り込めたのは大きい。

 このアニメが下地になって、戦車のプラモを作る人が増えたのかどうかは不明だが、雑誌連載などで声優さんたちが戦車のプラモを嬉々として作っている姿を見るにつけ、ある一定層の取り込みには成功したのではないかと思う。問題は、それが長続きするかどうかだ。
 「けいおん!」でバンドブームっぽいものが来て、左利きベースが結構売れたらしいが、今でもそれでベースの練習をしている人がどれだけ居るだろうか。ほとんどは飾りもので買ったのだろうし、もはや「けいおん!」は時代遅れの感がしないでもない。間違いなくガルパンもいずれそういう立ち位置になるだろう。これが、「ガンダム」や「エヴァンゲリオン」みたいな長期的ムーブメントになるとは思いにくいからだ。

 この人気度ならば「第二期」があって当然と思えるが、それを踏まえて「劇場版」という流れになって終息という、一般的アニメの流れを払拭して、長期的ムーブメントに持っていけるかどうかが、次に課せられた課題だとおもうが、それは作る側の問題である。

 我々ミリヲタモデラーに課せられた課題は、この流れを利用してプラモ作りの面白さ、楽しさを普及させていくことに尽きるのではないかと思う。その意味でも、ガルパンというアニメを上手く使って、ファン層の拡大を図っていくことが重要なのではないかと思うのであった。

<つづきます>
 

| 【マンガ・アニメ】 | 00:04 | comments(0)
ガルパン考(2) スポ根としてのガルパン

  続きである。

 ガルパンが人気になった理由として、私の友人を含め多くの人が、「これは新しいスポ根の一種である」という印象を持っていた。私も同意見ではあるが、実は、この作品にはスポ根であるべき要素の肝心な部分が決定的に抜けている。

 それは、「主人公たちが努力して実力をつけて行く」というスポ根の根幹的部分である。

 スポ根の王道路線を行くのであれば、主人公たちが戦車道を始めるにあたって、まず戦車をきちんと動かす所からスタートさせねばならないはずだ。しかし、そこはあっさりとクリアされてしまっている。最新型の10式戦車ならまだしも、オートマチック機構の付いていない第二次大戦の旧式戦車を、自動車の運転すら出来ない女子高生が、いとも簡単に動かすことが出来るだろうか?

 そしてここに、「マニュアルを一回読んだだけで全ての運転操作技術を身につけてしまう」冷泉麻子というキャラクターが唐突に登場する。あまりにもご都合主義。実は、ガルパンを冷静に見てしまうと、ご都合主義的な部分がとても多くて、そんなんでいいのか?という気持ちにさせられないこともない。

 例えば秋山優花里。この子は戦車オタクなのだが、それだけ戦車が好きなのに、何故戦車道の本家でもある黒森峰女学園に入らず、よりによって戦車道のない大洗女子高に入ったのか?という点も、全く語られていない。

 発見された戦車を見事に直すのは自動車部。自動車と戦車って、似て非なるものであって、確かに動力系は自動車部でも直せるかもしれないけれど、流石に砲や機銃を直すのは無理だろとか思っちゃうんだが、そういう点も全く語られず、ご都合主義に満ち溢れている。

 戦車の中ではヘルメットも被らず(カチューシャだけは別のようだが)、制服っぽいデザインのジャケット着用のみで、こんなんで大丈夫なのか?という感じがしないでもない。砲弾装填など、非力な女子では大変だと思うのだが、そこも軽くクリアしてしまっている。

 戦車道に参加することが決まって、倉庫の中に眠っていたIV号戦車を見つけるが、それ以外の戦車は全て学園艦の中に捨てられているものを拾い上げたものだ。しかも、III突に至っては池の中に沈んでいるものを発見している。学園艦の中に池があるの?、水没した戦車が復活できるの?など、様々なツッコミに対しては華麗にスルーだ。

 だがしかし、そういう事をグダグダ語らないことが、このアニメを見る上でのお約束になっていると言ってもいいのだろう。

 さらにスポ根として異質なのは、各キャラクターが戦車道に参加する動機である。戦車ないし戦車道が好きで参加したのは秋山一人のみ。武部沙織は戦車道を履修すると男にモテるかもしれないと思ってのことだし、冷泉麻子は遅刻見逃しのため、生徒会チームが戦車道復活を決めたのは、学園維持のため。バレー部はバレー部復活のためという、いずれも自己中心的な理由で戦車道を選んだに過ぎない。これは、スポ根ものとしてはありえない選択方法である。

 スポ根的要素の典型的な部分としては、主人公の西住みほが、「西住流戦車道家元の家柄でありながら、その流儀に馴染めず戦車道を捨てて家出する」点、および、サブキャラの五十鈴華が、「華道の家系に育ちながら、アクティブなことをやりたいという目的で戦車道を選ぶ」点があるが、これは基本的に同じシチュエーションである。主人公および、主人公に近いサブキャラの基本設定が同じ立ち位置というのも、前代未聞な設定だ。

 生徒会が戦車道復活を決めた裏の理由、「戦車道で優勝でもすれば、学園を潰されなくても済むだろう」という点については、逆境に勝つという意味で、スポ根の王道的な設定と言えなくもない。だが、たまたま偶然にも、全く同一のシチュエーション(甲子園で優勝すれば、学校が潰れないで済む)で展開する「ラストイニング」という、まさにスポ根の王道とも言える野球マンガがビッグコミックスピリッツで長期連載されており、それとの極端な相似を感じざるを得なかった。

 また、全国戦車道大会で勝ち抜いていく途中でも、偶然的要素が作用している部分があり、それは圧倒的な勝利ではない。だが、それでも最終的には優勝できる。敵対していた姉からは握手を求められ、勘当を言い渡した母は、娘の勝利に拍手する。それは、必ずしも和解ではないのかもしれないが、そこは正統スポ根のエンディングに相応しい終わり方であった。

 このように、極めて冷静に見てしまうと、ご都合主義のカタマリであり、かつ、型破りな設定ばかりな番組なのであるが、そのマイナス部分を上手くプラスに転じさせているのは、全体構成の上手さと脚本の妙にある、と言い切っても良いだろう。構成および脚本は、「けいおん!」で定評のある吉田玲子が手がけているという点で、うなづけるものがあった。
 学園維持という目的を最後まで隠し、プラウダ戦で窮地に陥ったタイミングで告白させることで、ドラマ性を向上させたやり方は、ある意味スポ根の常套手段でもある。そのあたりの設定の使い方の上手さは、随所に垣間見られる。

 スポ根で面白いのは、スポーツをしているシーンであって、サイドストーリーではない。その意味においては、プラウダ戦から黒森峰戦にかけての、圧倒的な戦闘シーンの連続は、このアニメをスポ根としてみたとき、充分に満足のいく出来になっていると思う。

 戦車の動きが実際を想定したものではなく、過分にアクロバティックだったり(プラウダ戦での八九式の動きなど)、荒唐無稽であったり(黒森峰戦での対マウス攻略作戦)するが、その、ある意味でプロレスっぽい動きは、逆にこのアニメの戦闘シーンの面白さを盛り上げてくれた。素人でも分かりやすく、玄人にも、さほど不自然さを感じさせない動きである点は、充分に評価されて良いと思う。

 このアニメが格段に受けた理由は、何をおいても戦車戦表現の素晴らしさに尽きるわけで、そこは揺るがないと思う。だからこそ、脚本や設定がご都合主義であったとしても許されるだけの包容力を持っているのだ。そこを抜きにしてこのアニメを語るのは、やはり筋違いなのではないかと思う。

<さらにつづきます>

| 【マンガ・アニメ】 | 00:02 | comments(0)
ガルパン考(3) パンツは無いけどキャラが多い。

  さらに続きである。

 さて、ガルパンを語るにあたって、忘れてはいけないアニメがある。「ストライクウィッチーズ」というアニメがそれだ。「ストライクウィッチーズ(以下:ストパンと略す)」は、第二次大戦の航空機を擬人化したアニメで、キャラクター原案がガルパンと同じ島田フミカネ氏であるところから、かなりの共通点が見られる。

 ストパンは、それなりに人気になったアニメのようで、本放送二期+劇場版が製作されている。だが、このアニメがガルパンほど人気になったとは言いがたい。何故ストパンが一般受けしなかったかと言えば、色々理由はあると思うが、その最大の理由は、パンツと擬人化にある。

 ガルパンでは、「パンツを見せないこと」というのがひとつのテーマだったそうだ。ストパンってのはスカート穿いてない女子がいっぱい出てくるエロアニメであって、これでは女性ファンを取り込むのは困難だし、男性ファンでも手を出しづらい人が居ると思う。そこを排除して(何故か風呂のシーンなどはあるけれども)、お色気っぽいイメージを封印したのは、充分に評価されて良い。今どき、エロっぽい表現など山のように存在するんだから、わざわざこのアニメでパンツ見せる必要はないのだ。

 もうひとつの要素、擬人化。これは、アニメ素養のない人にはとても分かりにくい概念だ。ストパンは、航空機を擬人化したパイロットが活躍するアニメなのであるが、その必然性がよく分からない。選ばれた少女たちが、ストライカーユニットという飛行機の形をしたブーツを履いて、パンツ丸出しで空を飛ぶわけだ。そういう部分に抵抗を示す人は多いのではないかと思う。

 擬人化という概念は、私自身もよく分からなくて、以前にも拳銃や小銃を擬人化した「うぽって」なるアニメがあったが、ちっとも面白くなかった。アニメ初心者には、擬人化という概念はかなりハードルが高いのだ。だからこそ、戦車を擬人化したアニメにはせず、真面目に戦車を描いたという点で、ガルパンは高く評価されるべきだし、事実そうなったのだと言える。

 勿論、それだけが人気の理由ではないだろう。幾つか要素はあるが、もうひとつ、ストパンとの明確な違いを出すとすれば、それは「戦争」という問題に繋がる。
 ストパンは舞台が1940年代の昔で、未知の生物との戦争というストーリーになっていたが、ガルパンは現代である。しかも、ガルパンは戦車を扱っていながら戦争をしていない。戦車と戦車の戦いを、戦争行為の中で見せるのではなく、あくまでも戦車道なるスポーツ的な手段として見せている点がいい。戦争にしてしまうと、女子高生だけが戦車に乗るのには無理があるし、そこには怪我や死という別の問題が絡んでくる。

 ストパンには死の問題が若干出てきていて、それはストーリーに重みを加えるひとつのポイントにはなっていた。だが、こういう話題が多くの人に好まれるかどうかは別問題である。戦争モノは無条件で嫌いという人も少なくない。そこを逆手に取って、戦車を使っていながら戦争をしていない話に仕上げた点は、高く評価されてもいい部分だ。

 だが、キャラクター設定についてはどうだろう?ストパンには11人くらいのキャラクターがいて、それぞれに個別の設定が掘り下げられていて、そこはなかなか面白かったが、如何せん、ガルパンはキャラクターが多すぎた。

 戦車1両を動かすのに最低3人、平均で4人必要になってしまう。それが5台あれば、20人近いキャラクターを作らねばならない。メインのあんこうチーム5人には、それなりのキャラ設定とストーリーが盛り込まれていたが、それでも武部沙織の描き方は薄かったし、他の4人にももう少し掘り下げた話を作っても良いのではないかと思った。
 結果的に戦車は7台になり、大洗女子高のメンバーは32人にもなってしまった。その他のキャラクターも加えると、50人を超える数になってしまう。ここまで来てしまうと、サブキャラの個性もへったくれもない。

 流石に酷いなと思ったのは一部のキャラクターの名前で、ウサギさんチームは全員、なでしこ女子サッカー選手の名前から取っているし、レオポンチームは全員F1ドライバー(しかも苗字だけで名前が付いてない)だ。確かに50人近いキャラクターがあると、名前を付けるのも大変だとは思うが、それにしてもね。

 一方で、凝った名前もある。あんこうチームの西住、武部、秋山などは、戦争歴史好きならば思わずニヤリとする苗字だし、風紀委員のそど子、ゴモヨ、パゾ美はソドム、ゴモラ、パゾリーニであって、よりによって風紀委員にこの名前を付けるのかという感じがした。このくらい遊び心があるんなら、ウサギさんチームの名前はもう少し何とかして欲しかったものだが。

 キャラクターデザインは、ストパンと同じ島田フミカネ氏によるものだが、頭でっかちでバランスが取れているとは言いがたい。初期設定資料を見ると、秋山優花里は三白眼で、そんなに可愛らしくない設定だ。武部沙織も眼鏡少女になっている。その他のキャラクターでも個性が目立っているのは暦女チームの面々くらいで、萌え要素はほとんど感じられなかったのだが、世の中のアニメファンにとっては、そうでもなかったようである。

 非公式ながら、鹿島臨海鉄道が行ったキャラクター投票の人気ナンバーワンになったのが、主役の西住みほでも、武部沙織でも、五十鈴華でも、冷泉麻子でもなく、秋山優花里だったという点が面白い。単なる戦車オタクで天然パーマであり、いわゆるアニメ声ではない少女が人気になったというのは大変興味深い。初期設定とは違い、アニメでは犬っぽい感じの可愛らしい少女に描かれたのが人気のポイントだろうか。もっとも、2位にバレー部の近藤妙子が入っていて、ほとんど台詞の無い子が何で2位?と訝しく思ったが、これはアニヲタの人たちの組織票なのかもしれない。そう考えると、1位の秋山も組織票っぽい感じがしないでもないが、周囲の感想を聞いてみると、秋山人気はそこそこあるようだから、やはり間違いのない事実なのであろうか。
ちなみに私は、同じバレー部でも佐々木あけびの方を押す(誰も聞いてない)。

 第二期があると仮定して、どんな内容になるか想像も付かないが、たくさんいるキャラクターにも、そこそこファンがいるようだし、もう少しサブキャラ系の人たちにもスポットライトを当てた話を作っていくと、それなりに面白くなっていくような気がする。ま、そこはスピンアウト系でもいいんだけどね。バレー部復活の話とか、OVAで作ったら買うよw

 結局の所、いくら考えてもこのアニメがこんなに盛り上がった理由がいまひとつ理解できない。考えれば考えるほどグダグダだし、戦車のCGだけでこれだけ盛り上がったとも思えない。実に不思議なアニメなのであった。ただひとつ、確実に言えることは、このアニメのおかげで、私の模型心に火がついてしまったという事だけである。

 アニメは終わったが、私の模型製作意欲は、今の所、収まる事を知らないようだ。

 <おわり>

| 【マンガ・アニメ】 | 00:00 | comments(0)
アニメのDVDとかブルーレイ商法って汚ねえなあ。

  ガルパンのDVDがレンタルされたので借りてみた。

 が、、、
 見事に本編だけしか入ってないじゃないの。

 セル版の、初回特典のキャラクター原案画集とかトランプとかイベントチケット優先販売申し込み券なんてのは一切興味ないからどうでもいいんだが、OVAとかオーディオコメンタリーみたいなのは見たい聴きたい気がしないでもない。

 だからレンタルしてみたんだが、レンタル版にはそういうのが一切入っていなかった。セル版には付いてる、OVAとか戦車講座とかサウンドドラマとかオーディオコメンタリーとか、まるで無し。
 そういうの見たけりゃセル版のほうを買えってわけだ。
 しかも、ブルーレイとDVDで、内容に格差があるようだ。サウンドドラマはDVD版には入っていない。

 これだから違法アップロードが無くならないんだよ。格差をつければ、その分違法に見たくなるというものじゃないか。特にこんなものに大枚叩けない中高生とかね。
 しかしせこい商法だな。悪質だよ。ブルーレイ買えないやつは差別するっていうのは。
 法律で違法ダウンロードを規制するなら、こういう悪質な商法も規制されるべきじゃないのかなあ?

 OVAは、ナニして見ることが出来たんだが、まあ、正直どうでもいい出来である。買わせたいがために、キャラクターに水着着させてしまうっていうところがあくどいよね。
 そんなもので騙されるようなガキではないんである。

 だからまあ、これは華麗にスルーできるなと思っていたんだけれど、

 第二巻のブルーレイの特典、IV号戦車マニュアルっていうのは何なのよ?!
 うわあ、これは欲しい。これだけ別売しろ!!

 

ガールズ & パンツァー 2 (初回限定版) [Blu-ray]
B009L169W2
| 【マンガ・アニメ】 | 20:23 | comments(2)
夏目友人帳

  アニメを見るようになって三年。硬軟織り交ぜて随分見たけど、なかなかお気に入りのアニメに出会うことはない。

 これは面白いと思ったのは、まず、アニメを見るきっかけになった「けいおん!」
それから、「地獄少女」「バンブーブレード」「攻殻機動隊」「日常」「ちはやふる」「謎の彼女X」「ガルパン」くらいだろうか。あれっ、結構あるなあ。

「化物語」シリーズも悪くはないが、お気に入りとは言えない。特に西尾維新のメタギャグ的な部分はあんまり好きではない。
「まどマギ」も悪くはないのだが、絵がね。
「イカ娘」は面白いけど、お気に入りって程でもない。
「ガルパン」つながりで「ストライクウィッチーズ」っていうのもあるけど、これは今ひとつ。

 まあ、その他も色々見たけど五十歩百歩の出来で、お気に入りとまでは行かない。

 で、何回も書いていることだけれど、私は絵の好き嫌いが激しくて、面白いよと薦められても絵柄が合わないとなかなか見る気にはならないんだなあ。

 夏目友人帳もそのひとつ。ああいう特徴的な薄い線は、マンガで見る分には気にならないけど、アニメで見るとどうも今ひとつという気がしてしまうんだ。

 一応、WebレンタルDVDのリストに入れておいたんだけれど、昨日、これが出荷されてきた。とりあえず見てみると、何だこれ、結構面白いじゃないの。
 第4シーズンまでアニメ化されているそうだが、それって人気があるからという事なんだろうな。それは、第一話を見るだけで良く分かるような気がした。

 しばらく見続けることになるだろう。

 

夏目友人帳 1 【通常盤】 [DVD]
B001CL582G
| 【マンガ・アニメ】 | 18:12 | comments(6)
雀坊さん、ガルパンを語る?

  というわけで、一週間も日記を休んでしまいました。ネタが無いと書けないもんですが、ようやく熱く語れるネタが出てきたので、しばらくは続けて日記を書いてみます。

 っていきなりガルパンかよ。どんだけアニヲタおやじなんだ。

 真面目に話をしてしまうが、このアニメは凄い。何と言っても戦闘シーンの描写が凄い。アニメでこんなに躍動感があり、しかもデッサンが狂ってない戦車を描き続けるのは物凄く大変なことである。これもひとえにCGのおかげという事だろう。これが10年前だったら、どんなに安い労働力で大量のアニメーターを酷使しても、ここまで実物っぽい動きをリアルに再現することは不可能だったに違いない。もう、それだけで充分なアニメと言える。小芝居要らんから戦闘シーンだけ延々と続けて欲しいもんだ。

 前にも書いたけれど、このアニメがミリヲタの心を揺さぶるのは、そのマニアックな戦車選択にある。タイガー、パンサー、M4、T−34と言った有名どころを敢えて外して、IV号戦車(しかも短砲身だぜ)に38(t)、III号突撃砲、M3中戦車って渋いよな。さすがに八九式はやりすぎで、あれなら九七式中戦車か九五式軽戦車のほうが良かったと思うんだが、まあそれは好みの問題。
 
 相手方戦車にも気が配られていて、イギリス戦車はチャーチルにマチルダ、ほんの一瞬クルセーダーも見える。M4も各種バリエーションに富み、ファイアフライは1両だけっていうのがこれまた渋い設定。第6回のラストには、フォッケ・アハゲリス Fa223なんていう、どマイナーなヘリコプターまで登場しちまうし、ブレーンによっぽど渋いミリタリー好きな人が居るんだなあ、という感じ。この感覚はジブリアニメのメカにもちょっと通じるところがある。

 ところで、私はとても緩いミリヲタなので、八九式中戦車の57mm砲でM4中戦車を撃破出来ても良いと思っちゃったりするんだが、世のミリヲタさんの多くは、そういうの許さないみたいなんだよね。所詮は俺世界なんだから、57mm砲で初速が遅くても、貫通能力の優れた特殊徹甲弾とか、着弾したらドリルみたいなもので敵戦車の車体を掘り進み、貫通してから爆発するみたいな弾丸とか発明しちゃえばいいんじゃないの?なんて思うんだけれども、そういうモノは一笑に付されるケースが多いようだ。こういうのって、要するに自分の決め事であり、秩序さえ保っていれば、余程奇想天外なもの以外何でもアリだと思うんだけれども、どうも世間はそういうのは許してくれないらしい。

 それは例えば仮想戦記みたいなものを書く時に、出来るだけマシン性能やスペックは変えないという所に端を発しているのだろう。零戦とF15がガチで戦ったらどっちが強いかとか、その手のヤツね。それはそういうルールの中でやっているのだから、そこにガチガチで暗黙のルールがあってしかるべきと、思わないこともない。

 しかしここに、世の中の常識を覆すミリタリー系?アニメが出てきてしまったんだから、そこに過去のルールを当てはめるのは適切ではないと思うのだ。だって、現代の女子高生が戦車に乗っちゃうんだよ。しかも揃いも揃って第二次大戦中の戦車だよ。近代戦車じゃないんだよ。日本には古来から戦車道っていう武道?があるんだよ。巨大空母の中に町や学校が作ってあって、それで移動するんだよ。そういう奇想天外荒唐無稽な部分は放置しておいて、襟章の本数が足りないとか、重箱の隅をつついて何が面白い!

 いや、製作側にもそういう意図があって、わざと間違えた発言させてたりするらしいから、作るほうも作るほうだという気がするけれど、ミリヲタに限らず、鉄ヲタなんかもそういう枝葉末節に拘りすぎて本節を忘れる人は少なくない。見事に製作側の術中にハマっているだけという気がして、それは寧ろ微笑ましい気さえする。

「けいおん!」の時もそうだったけど、趣味的要素の濃い題材を基にして、しっかりしたベース(ここ重要)の上で奇想天外なことをおっぱじめると、それはとても面白いものになるんだな。この題材で、デッサンめちゃくちゃな戦車が適当に戦っていたり、戦車の選択が素人っぽいものばかりだったとしたら、アニヲタには受けたかもしれないけれど、決してミリヲタには受けなかったに違いない。

 しかも、出てくるキャラクターがAKB48並みの量だからね。選び放題だよ。まあ、私は正直そっちのほうは全然興味ないんだが。(バレー部のオデコちゃんが好みなのは内緒だ!)

 これによって、出来ればミリヲタの裾野が広がって、多くの人が戦車や飛行機のプラモデルに目を向けてくれるようになると嬉しいんだけれど、どう考えても一過性のブームで終わってしまうんだろうな。そこがちょっと惜しい気がする。

 でも、月刊モデルグラフィックスの1月号は既に売り切れ続出なんだとか!!早めに買っといて良かった(買ったんかいっ!)


 

Model Graphix (モデルグラフィックス) 2013年 01月号 [雑誌]
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| 【マンガ・アニメ】 | 14:15 | comments(8)
今月見たアニメ
 最近は全然映画を見ていないのであった。何故か突然「横溝正史シリーズ」にハマって、DVDといえば、そればかり見ているのだが、それ以外は圧倒的にアニメばかりだ。DVD化されていないものはニコ動なんかで見ているんだけれど、順次DVD化されたらまた見るのだろうな。アニメをブルーレイで見る必要性は全く感じない。

 ところで、妻に指摘されたのだが、私は女子高校生の出てくる部活系のアニメとかマンガが好きなようである。女子高生が出てくるってのはさておき、確かに部活系っていうか、基本的にはスポ根大好きなので、その延長上にあるような作品は全部好きと言っていいのかもしれない。しかし、絵に好き嫌いがあるのはどうしようもないのだなあ。だから多分、これからも何とかハルヒとかいう奴は見ないことでしょう。

謎の彼女X

 私なんかが評するのはお門違いであるが、今上期ナンバーワンのアニメと言い切って良いかもしれない。ヒロインの声をアテている吉谷彩子の声が、まるでアニメっぽくなくていい。

 謎の彼女X 2(期間限定版) [Blu-ray]
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ちはやふる

 競技かるたアニメ。雰囲気を煽るBGMがいいねえ。ストーリー的にはかなりご都合主義的な部分もあったりするが、脇役の大江奏が個人的に「どストライク」なので全部許す。カナちゃんのおかあさんもいいよ。

ちはやふる Vol.9 第二四首~二五首収録 [Blu-ray]
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氷菓

 妙に「けいおん!」ぽい絵だなと思ったら、同じ京アニなのか。距離感の近い女子って居るんだよなあ、周りのオトコはみんな勘違いするんだよなあ。声が律ちゃんの人なのでビックリしたが、律の声のほうがむしろイレギュラーだったようだな。

氷菓 限定版 第2巻 [Blu-ray]
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リコーダーとランドセル

 イケメン青年にしか見えない小学生男子というのがツボった。馬鹿らしくて面白い。

リコーダーとランドセル レ (Blu-ray Disc)
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偽物語

 西尾維新の本って、そんなに好きなわけじゃないんだが、このアニメシリーズは、提供されている楽曲の出来が良いのだな。特に「白金ディスコ」は名曲なのだ。

「偽物語」 第四巻/つきひフェニックス(上)
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坂道のアポロン

 絵の趣味が全く合わないのに最後まで見ることが出来たという点で稀有なアニメと言えた。まあ、おっさんホイホイ的な内容だしね。それはともかく、最終回をどう見るかで評価まっぷたつ、という気がするのでぜひ最終回をご覧ください。

坂道のアポロン 第1巻 Blu-ray 【初回限定生産版】
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そういえば「けいおん!」の映画版は、まだ見てない。
| 【マンガ・アニメ】 | 06:08 | comments(5)
銀河鉄道999とわたくし。

  日本人って、何でもカテゴライズするのが大好きだ。何かに分類しないと安心できないという性癖があるようにも感じる。その、分類されたものの中に自分を置いて、安定するという考え方が、日本人の中では一般的なのかもしれない。
 
 だから、孤高の趣味とか、どれにも分類できない音楽とか、そういうものを嫌う傾向がある。隣の人と同じものを欲しがったり、安易にブームに乗っかったりするのも、同じようなことなのだと思う。

 カテゴライズの方法も大雑把で、画一的である。そんな分類が何の役に立つのかと思うが、自分も分類好きであるから、偉そうな事はいえない。

 分類することそのものには何の問題もないが、困ってしまうのは、無理やりその分類の中に全てを押し込め、画一的に管理しようという考えが、日本人の中では主流となっているという事だ。
 特に困ってしまうのが、「決めつけ」である。Aが好きならBも好き、という決めつけは、今でも至るところで見られるが、そのような決めつけが好きなのも、日本人の特質のように思われる。

 随分昔の話になるのだが、私が高校生くらいの頃、銀河鉄道999というアニメが流行った。ゴダイゴが主題歌を作ったので、覚えている人も多いと思う。
 このブームの中で、鉄道好き=銀河鉄道999好きという困った「決めつけ」が行われ、随分閉口したものだった。

 私は、今でこそ少しはアニメを見るようになったが、どちらかといえば今でもアニメ嫌いである。アニメ番組で見ていたのは、せいぜいマジンガーZくらいまでで、それ以後のアニメはほとんど見ていない。だから当然、銀河鉄道999は一回も見たことがない。ガンダムもまるで見ていないし、宇宙戦艦ヤマトもオリジナルの再放送は見たが、映画になったやつとかその後の展開のものは一切見ていない。

 とりわけ、私は松本零士が大嫌いで、彼の描く薄気味の悪い女性の顔が生理的に受け付けられない。「男おいどん」は良いマンガであったが、あれに出てくる女性どもが(大家のバーサンは除いて)ことごとく酷い女ばかりで、秋山さんとか紺野さんとかもうね、トラウマになっちゃうくらいでしたよ。そんな酷い女と同じ顔が付いた森雪とかメーテルを気に入るわけがないだろう。

 そういう状況下において、私が鉄道ファンだと知ると、「銀河鉄道999」の話をしかけてくる友人がいた。「興味ないよ」というと、おかしな顔をする。「だってお前鉄道好きなんだろ?」と聞かれ、そうだと答えると、じゃあなんで銀河鉄道999には興味ないのだと聞かれる。

 まるで関係ないだろう。と、思う。あのアニメは鉄道を題材にしているわけではないし、出てくるのはC62に似た機関車だけど、線路の上を走っているわけじゃないから、厳密な意味での鉄道ではない。しかもアニメだしさ。実写ならまだしも、アニメで、鉄道という文字が入っているだけで、何でも一緒くたにされるのは勘弁して欲しいものだ。

 ところが、世の中の人たちはそういう特異性に理解を示さない。鉄道ファン=銀河鉄道999好きというレッテルを嵌めつけるのだ。まあ、確かに鉄道ファンで銀河鉄道999好きという人は少なくなかったようにも思うが、それもまたブームという位置づけで考えれば、別に鉄道と結び付けなくても、野球好きで銀河鉄道999好きのヤツも当然いただろうし、それぞれは独立して考えるべき話だと思うのだが。
 
 当時鉄道ファン(まだオタクという言葉は無い)は変人扱いされていたが、アニメファンもそれ以上に変人扱いされていたものだった。だから、高校生なのに鉄道好きでアニメ好きなんていうと、士農工商鉄道アニメ的な扱いを受けてしまう。

 鉄道好き、アニメ好きの間でも醜い確執があり、どっちがより下かという厭らしい争いを繰り広げていたものである。ま、そういうヒエラルキーを構成したがるのも日本人の悪い所なんだが。

 私自身は、そういう迫害は迫害とも思っていなかったが、そんな私でも他人に鉄道好きであることを隠すことが多くなった。変なカテゴライズが、余計な話を生んでしまうのである。
 鉄道好きにも色々な人種がいて、中でも私は模型だけの人間だったから、余計に苦労した。時刻表なんてほとんど買わないし、電車の形式とかもよく知らない。国鉄なら分かるが、私鉄になるともうお手上げである。

 鉄道好きという前提で、そういう人たちが話しかけてくることに、ほとんど答えられない。そうすると、皆、変な顔をする。事情を話ししても理解してもらえない。だから、段々と鉄道好きであることは隠すようになった。

 中でも、特に銀河鉄道999には閉口したのだ。見てないアニメの感想を聞かれてもね。
見てないとしか答えようがない。同級生の女子に、「雀坊くんは、メーテルみたいな女の人が好きなの?」とか聞かれた時には呆れ返ったものである。知らない間に、そういうレッテルを貼られていたようなのだ。メーテルがどんな人で、どんな性格なのか、未だに知らないんだけど。知りたくもないわ。
 
 まあ、それだけブームだったという事なんだろうが、松本零士嫌いに加えて、ゴダイゴも嫌いだったからね。
 見ていないというと、必ず「何で?」と聞かれる。松本零士の絵が嫌いだというと、おかしな顔をする。そんなに変なのか俺は?ゴダイゴ嫌いだしね、というと「信じられない」といわれる。ヒットした音楽なら何でも好きにならなきゃイカンという事もないだろうに。音楽の趣味の問題なんだから仕方ないよね。嫌いなものは嫌いだ。

 そんなわけで、今でも銀河鉄道999の話題になると、どうしても過剰反応してしまうんだなあ。三つ子の魂百までってわけでもないと思うけれど、高校時代のトラウマって結構根が深いような気がするのだった。

| 【マンガ・アニメ】 | 16:31 | comments(4)
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